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PCI-SIG、4.0の2倍の転送速度を実現する「PCI Express 5.0」規格を策定

PCI-SIG DevCon 2018でのロードマップ

 PCI-SIGは、次世代バスインターフェイス規格「PCI Express 5.0 (以下PCIe 5.0)」の仕様策定の完了を発表した。

 1レーンあたりの物理帯域は、片方向32GT/s(Giga-Transfer毎秒)となり、前世代のPCIe 4.0(16GT/s)の2倍に引き上げられている。これにより、PCIe 4.0 x16の片方向転送速度は32GB/sだったが、PCIe 5.0 x16では片方向転送速度64GB/sを実現する。

 なおPCIe 4.0は、対応製品としてAMDが第3世代RyzenプロセッサとAMD X570チップセットを7月に投入する(AMD、PCIe 4.0に対応した第3世代Ryzenプロセッサを今夏投入)。

 PCIe 5.0では、PCIe 4.0の仕様を活用しつつ、拡張されたタグとクレジットを介した高速接続を実現するほか、信号の完全性とコネクタの機械的性能を向上させるための電気的な変更、アドインカードを対象とした後方互換性のある新CEMコネクタの付属などが規格されており、PCIe 4.0、3.x、2.x、1.xとの下位互換性も維持される。

 PCI-SIGでは、PCIe 5.0は人工知能、機械学習、ゲー​​ム、ビジュアルコンピューティング、ストレージ、ネットワーキングなどの高性能アプリケーションでの性能を向上させるとしている。