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Samsung、スマホ向けeUFSに世界最大容量1TBモデル投入

~スマートフォンのストレージもテラバイトの大台へ

eUFS 2.1 1TBバージョン

 Samsung Electronicsは、組み込み向けのUniversal Flash Storage(eUFS) 2.1で、世界最大容量となる1TBチップの量産開始を発表した。

 eUFSは、スマートフォンなどのデバイスで、ストレージとして採用されているフラッシュメモリ規格。同社では、2015年に初のeUFSとして128GBのチップを投入してから、4年で1TBの大台に達したとアピールし、すぐにでもスマートフォンでプレミアムノートPCに匹敵する記憶領域を手に入れられるとしている。

 1TB eUFSでは、512GbitのV-NANDフラッシュメモリを16層積層し、新開発のコントローラを組み合わせて、11.5×13mm(幅×奥行き)という同じパッケージサイズで既存の512GBバージョンの容量を2倍に拡張。

 1TBの記録容量により、64GBでは13本しか保存できなかった10分の4K(3,840×2,160ドット)動画が、260本保存可能になるとしている。

 記録容量だけでなくて、転送速度も高速化されており、シーケンシャルリード1,000MB/sと、SATA 6Gbps SSDの約2倍、microSDカードの10倍という転送速度を謳っている。なお、シーケンシャルライトは260MB/sとなっている。

 ランダムリードは最大58,000IOPSで、512GBバージョンから最大38%向上し、ランダムライトは最大50,000IOPSで、高性能なmicroSDカード(100IOPS)より500倍高速であるという。

 同社では、このランダムライトの速度によって、960fpsでの高速連続撮影が可能になり、スマートフォンのマルチカメラ機能を最大限に活用できるようになるとする。

 なお、同社では同製品に対する強い需要を見越して、2019年前半に第5世代512Gb V-NANDの生産を拡大する計画であるとしている。