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中国、独禁法違反でDRAM企業に立ち入り調査し大量の証拠資料を入手

 中国・国務院新聞辧公室は16日(現地時間)、国家市場監督管理総局の副局長、および国務院反壟断(反独占)委員会の秘書および局長などを招いだ記者会見を開催した。

 記者会見のなかで、中国日報の記者が、中国の反独占機構らが今年(2018年)上半期にSamsung、SK Hynix、Micronに立ち入り調査をした件について、進捗の報告を求めたところ、国務院反壟断局の呉振国局長が答える一幕があった。

 呉局長は、「通報を受け、市場監督管理総局はSamsung、SK Hynix、Micronが独占禁止法に違反するとして立案し立ち入り調査を展開。すでに3社より大量の証拠資料を得ている。その後、この3社から製品の供給を受けている数十の企業にも調査をし、証拠となる資料を整理/仕分けした。3社の責任者とも意思疎通を図っており、調査の進捗についても3社にフィードバックをしている。

 調査はすでに最終段階に入っており、今後、反壟断局は関連する市場の調査、市場シェアの確認、市場における位置づけおよび商習慣について討論を重ね、調査を継続。市場の競争公平性を維持し、消費者の利益を確保する」と語った。