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Qualcomm、新CPUコア採用でゲームに特化した「Snapdragon 675」

 Qualcommは22日(香港時間)、ミドルレンジ向けの新プラットフォーム「Snapdragon 675」を発表した。

 同社は8月にもSnapdragon 670を投入したばかりで、そこからわずか“5”上がっただけだが、内部的には完全に刷新されたものとなっている。

 まず、CPUは新規設計の「Kryo 460」となり、前世代と比較して総合性能が20%向上。Kryo 400世代のCPUコアは今回が初。8コア構成となっているが、パフォーマンスコアは2基、省電力コアは6基という構成となっている。プロセスルールは11nm。

 GPUはAdreno 612となり、Unity、Unreal、MessiahおよびNeoXといったゲームエンジンに最適化を施し、ジャンクを90%低減し、ゲーム起動速度を30%高速化。Vulkan、OpenGL 3.2、OpenCL、Snapdaragon profilerといったメジャーなAPIをサポートする。

 また、ゲームではスマートフォン全体への要求が高く、その実行効率を高めるため、CPU/GPUおよびHexagon DSPを緊密に連携させるようにした。さらに内包されたQualcomm Aqstic AudioとX12 LTEモデムも、ゲームにおいてより良い音質や通信体験を実現するとしている。

 イメージ処理プロセッサはSpectra 250Lで、最大で2,500万画素のセンサーをサポートし、4,800万画素のスナップショットが可能。Snapdragon 600シリーズでははじめて制限なしのスローモーション撮影を可能とし、480fpsの動画をHD画質で記録できる。3Dによる顔認証、最大6基のカメラのサポートも特徴。AI Engineも強化され、従来と比較してAIアプリケーション性能が50%向上した。

 Snapdragon 675を採用したスマートフォンは2019年初に登場する予定。

プラットフォーム名Snapdragon 710Snapdragon 675Snapdragon 670Snapdragon 660
製造プロセス10nm11nm10nm14nm
プロセッサSDM710SDM675?SDM670SDM660
CPUコアKryo 360Kryo 460Kryo 360Kryo 260
動作クロック2.2GHz2GHz1.95~2.2GHz
コア数2+64+4
GPUAdreno 616Adreno 612Adreno 615Adreno 512
ISPSpectra 250Spectra 250LSpectra 250Spectra 160
カメラ2,000万画素デュアル/3,200万画素シングル1,600万画素デュアル/2,500万画素シングル
DSPHexagon 685Hexagon 680
モデムSnapdragon X15 LTESnapdragon X12 LTE
LTEカテゴリUL:13/DL:15UL:13/DL:12