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PFU、6年ぶりのモデルチェンジでソフトを大幅刷新した「ScanSnap iX1500」

ScanSnap iX1500

 株式会社PFUは、パーソナルドキュメントスキャナ「ScanSnap iX1500」を10月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は51,840円。2012年に発売した「iX500」の後継機となり、じつに6年ぶりのモデルチェンジとなる。

 ハードウェア面では、画面を見て直感的に操作できる4.3型のカラータッチパネルを新たに搭載。また、スキャン速度は25枚・50面/分から30枚・60面/分(いずれもカラー/グレー300dpi、白黒600dpi時)へ向上した。

 無線LANは2.4GHz帯に加え、干渉が少ない5GHzをサポート(IEEE 802.11ac)。アクセスポイント接続に加え、スマートフォン/PCと直接接続できるダイレクト接続も対応する。

 給紙カバーを開けてからスキャン開始するまでの時間を短縮するため、「クイック」モードを新たに追加。待機中の消費電力が増えるが、Wi-Fi接続時で約3倍(16.8s→5.4s)、USB接続時で約2倍(6.1s→2.9s)に高速化できる。

 排紙トレイは折りたたみ式からスライドでワンアクションで引き出せるようになった。また、名刺やレシートといった小型の紙をセットしやすい専用のガイドを標準で添付する。本体色はブラックからホワイトへと変更し、丸みを帯びたデザインとなったことで、より家庭内のインテリアに溶け込むようになった。

 このほか、2つ折りの原稿をそのままスキャンできる「手差しスキャン」、センサーガラスの汚れを検知する「クリーニングアラーム」、スキャン画像に縦筋が入る現象をソフトウェアで軽減する「縦筋軽減」機能を搭載する。

ホワイトを基調とした丸みを帯びたデザインとなった
4.3型カラータッチパネルの搭載で直感的に操作できる
本体内部へのアクセスは容易
名刺やレシートをセットしやすい専用ガイドが付属

 ソフトウェア面では、これまで別々に存在したドライバソフト「ScanSnap Manager」、名刺管理ソフト「CardMinder」、ファイル整理・閲覧ソフト「ScanSnap Organizer」、および「ScanSnap Connect Application」、「ScanSnap Cloud」の5つの機能を、「ScanSnap Home」に統合した。スキャナの設定からコンテンツの管理・活用が1つのソフトウェア上で行なえ、これまでのデータは自動で移行される。

 特徴はOCRによる自動ファイル名生成で、「見積書」といったタイトルや「日付」などの情報をもとに、自動でファイル名を作成する。内容に基づき、複数のファイル名の候補の提示も行なえる。また、OCRにミスが存在しファイル名が誤っている場合、手修正すれば、以降は学習機能により自動で正しく認識される機能も備える。

 取り込んだデータはPDF/JPEGに関わらず、OCRによる文字認識で内部にデータとして持っているため全文検索が可能。また、原稿種別やタグによるコンテンツの自動分類・仕分け機能により、目的のコンテンツを見つけやすくしたとしている。

 このほか、iX1500本体のタッチパネルに、設定に沿った一連のスキャン作業をワンタッチで行なえる機能を備えているが、これもScanSnap Homeソフトウェア上から設定/カスタマイズできるようになっている。

ScanSnap Homeのインターフェイス
タッチパネルのプロファイルを登録できる
あとはタッチパネルでプロファイルを選んでスキャンボタンを押すだけだ
ScanSnap Homeのトップ画面もプロファイルを選んですぐにスキャンできるようになっている

 なお、iX1500にはこのScanSnap Homeのライセンスが4つ付属しており、1ユーザーにつき最大5台のデバイスまでインストールして利用可能。追加のライセンスは10,584円。また、従来のiX500/iX500 Sansan Edition、iX100、SV600、S1300i、S1100でも1ライセンスで利用可能になっており、無償でアップグレード可能。

 そのほかの仕様は、センサーがCIS×2、光源がLED、最大解像度が600dpi、対応用紙がA4~リーガル、カスタム(手差しはA3対応)など。ADFは50枚。インターフェイスはUSB 3.0およびIEEE 802.11ac。本体サイズは292×161×152mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.4kg。

 対応OSはWindows 7/8.1/10、およびmacOS 10.12以降、iOS 10.3以降、Android 4.4/Fire OS 4.0以降。