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日本初となる内蔵SSDデータ消去ソフトの評価制度が開始

 一般社団法人IoT対応3R協会(IoT3R.A)は、国内初となる内蔵SSDデータ消去ソフトウェアの評価制度を、19日より開始する。

 同協会は、2017年4月10日に設立された、使用済み機器をリユース化した、PC/スマートフォン/複合機などの中古OA機器を含む、リユース(修理品を含む)、リサイクルなどによる経済性と環境対応を考慮したIoTの普及/啓蒙活動を目的とした団体。

 近年、SSD内蔵の使用済みPCの増加によって、そのリユース用途も拡大しており、内蔵SSDのデータ消去に対する市場ニーズが強まっている。

 5~6年前から国内で販売されているPCの内蔵SSDは、ほとんどがSATAの「Secure Erase」コマンドに対応していることから、同協会では、日本国内では初の取り組みとなるSecure Erase対応の「PC内蔵SSDデータ消去ソフトウェア」の評価制度を開始した。

 同時に、内蔵HDDデータ消去ソフトウェア(UEFI仕様版/BIOS仕様版)の評価制度も同日より開始される。

 評価制度は大手PCメーカーグループ会社の協力を受けており、評価調査の項目および内容については同協会が定め、評価作業については人材や機材などを持つ国内大手PCメーカーグループ会社が実施。協会は、評価の結果報告を受けて判断、認定を行なう。

 評価自体はSecure Erase機能を有していることと、機能が動作することを確認するもの。調査項目は以下のとおりとなっている。

  • データ消去作業後に間違いなくデータが消去されているかどうかの「データの消去」
  • Secure Erase対応かどうかなどの「SSDの動作異常(不具合)検出」
  • インストール済みOSと独立してSSDのデータ消去が可能かどうかの「OSに対する自立性(非依存性)」
  • データ消去後に、ログファイルに記録された内容、または処理が完了したときのメッセージの出力が適切かどうかの「消去処理完了メッセージの適切性」
  • データ消去後に、情報を収集してデータ消去作業完了書の電子データを作ることができるかなどの「データ消去完了証明書発行機能」
  • 対象がSecure Erase未対応のパソコン内蔵SSDであるときにそれを検出し、ログファイルに記録、またはメッセージ出力することができるかどうかの「Secure Erase機能未対応SSDへの対応」

 内蔵HDDデータ消去ソフトウェアの評価についても、上記の調査項目のうちSecure Erase未対応機器への対応以外の項目で調査を実施して行なわれる。