ガートナー、2008年半導体市場は景気悪化を受け5.4%減に

4月9日 発表


 ガートナー・ジャパン株式会社は9日、2008年半導体市場の売上を取りまとめた。これによると、売上高は5.4%減の2,550億ドルだった。

 2008年の前半は好調に推移したものの、第4四半期に始まった世界経済危機の影響を受け、2009年にはさらに悪化。半導体メーカーの再編が進行すると予測している。

 ランキングでは、Intelが17年連続で首位を獲得し、シェアを13.3%に伸ばした。ただし売上高は338億1,400万ドルで、対前年の成長率は-0.5%だった。ただし、2007年の売上高には2008年第2四半期に売却したNOR型フラッシュメモリ事業が含まれている。これを除き、継続事業ベースで比較すると、前年比で4.7%の増加にあたる。

 2位のSamsung Electoronicsは売上高173億9,100万ドルで、シェアは6.8%、成長率は-15%だった。主力製品であるDRAMやNANDフラッシュが供給過剰となり、価格が下落した影響を受けた。3位の東芝は、売上高106億100万ドルで、シェアは4.2%、成長率は-10.3%だった。同じく NANDフラッシュの価格下落や、ASIC/ASSPの大幅な落ち込みの影響を受けた。

 最も高い成長率15.3%を達成したのはQualcomm。続いてNECエレクトロニクスが3.2%、STMicroelectronicsが3.1%だった。3社を除き、ランクインした会社はすべてマイナス成長だった。

世界半導体メーカー ランキング・トップ10(単位:100万ドル)
出典:ガートナー

(2009年 4月 10日)

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