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日本の液浸スパコン「暁光」が世界性能ランキングで4位

~省電力性能ではトップ3すべてが日本に

JAMSTEC 暁光

 TOP500プロジェクトは13日(米国時間)、第50回目のスーパーコンピュータ演算性能ランキングを公開した。

 ランキングは、中国 無錫国立スーパーコンピューティングセンターの「Sunway TaihuLight (神威太湖之光)」が、Rmax(実効性能値)93PFLOPS(ペタフロップス)で1位、広州同センターの「Tianhe-2 (天河二号、MilkyWay-2)」が同33.9PFLOPSで2位、スイス国立スーパーコンピューティングセンターの「Piz Daint」が同19.6PFLOPSで3位、日本 海洋研究開発機構(JAMSTEC)の「Gyoukou (暁光)」が同19.1PFLOPSで4位、米オークリッジ国立研究所の「Titan」が同17.6PFLOPSで5位となった。

 今回は集計以来初めて上位10システムすべてが10PFLOPSを超えており、1PFLOPS以上の性能を発揮したシステムは、前回(6月)の138システムから増加して181システムとなった。

 集計された上位500システムを合計した演算性能は845PFLOPSで、6月集計の749PFLOPS、2017年の672PFLOPSから大きく増加したものの、過去の長期的な性能の増加と比べると、相対的に大きく下回る結果となった。

 今回の集計では、演算性能上位500システムのうち、202システムが中国のもので、米国は143システムとなった。本結果は、25年前の集計開始以来、米国のシステム数が最も少ないという。中国は、保有するシステム全体の性能でも米国を超えており、TOP500全体の演算性能のうち、29.6%を占める米国に対し、35.4%を獲得し首位となった。

 なお、日本が3位で35システム、続くドイツが20システム、フランスが18システム、英国が15システムとなっている。

 ハードウェアの面では、TOP500の94.2%(471システム)がIntel製プロセッサを採用。2番手のIBMのPowerプロセッサのシェアは、14システムとなった。

 インターコネクトでは、Gigabit Ethernet採用システムが228システムで、うち204システムが10Gigabit Ethernetを採用。InfiniBandは178システムで採用され、2番目に多く使用されている。IntelのOmni-Pathは35システムとなった。

 TOP500で4位となったJAMSTECの暁光は、ExaScalerとPEZY Computingが共同開発したスーパーコンピュータで、Xeonプロセッサと「PEZY-SC2」アクセラレータを搭載する。計1,986万コアという超並列設計になっており、TOP500によれば、集計以来最高の並行性を記録しているという。

 電力あたりの演算性能を比較するGreen500では、理化学研究所 情報基盤センターの「Shoubu (菖蒲) system B」が1Wあたり17GFLOPSで1位、高エネルギー加速器研究機構の「Suiren2 (睡蓮2)」が同16.8GFLOPSで2位、PEZY Computingの「Sakura (さくら)」が同16.6GFLOPSと、日本のシステムが独占した。4位はNVIDIAの「DGX SaturnV Volta」(同15.1GFLOPS)で、5位にはJAMSTECの暁光(同14.2GFLOPS)がランクインした。

 1~3位および5位のシステムはすべて「ZettaScaler-2.2」アーキテクチャに基づいており、前述のPEZY-SC2アクセラレータを搭載。PEZY-SC2アクセラレータは、単精度ピーク性能8.192TFLOPSという2,048コアチップとなっている。