漫画家の青木俊直先生がセミナー中にCLIP STUDIO PAINTで書いたイラスト iiyama PCブランドを展開する株式会社ユニットコムは9月3日(土曜日)、漫画家の青木俊直先生によるイラスト作成ソフトCLIP STUDIO PAINTを使った「デジタル漫画のテクニックを学ぼう!」と題したセミナーを開催した(特設サイトへのリンク)。
同セミナーには司会役として、VOCALOIDの結月ゆかり役などで知られる声優の石黒千尋さんのほかに、エルザジャパン、日本マイクロソフトなども参加し、東京秋葉原のラジオ会館9階「ビリビリAKIBA」を会場とし、14時～18時に渡って実施。ニコニコ生放送によるリアルタイム放送も行なわれた。
青木俊直先生。ウゴウゴルーガなどの懐かしいアニメーションも手掛けていた。イラストはゆるくてかわいい雰囲気のキャラクターが特徴 声優の石黒千尋さん。VOCALOIDの結月ゆかりやガールフレンド(仮)の前田彩賀などを演じている セミナーは秋葉原のラジオ会館9階「ビリビリAKIBA」で開催された セミナーの内容は青木先生が実際に現場でイラストを描きつつ、イラスト描画におけるコツなどを見せていくというもので、ベクター/ラスターレイヤーの使い方など、プロのテクニックを視聴できる貴重なものだった。青木先生は終始軽快なトークを披露し、石黒さんによる息の合った掛け合いも相まって、会場を明るい雰囲気に包みこんだ。
手始めに青木先生が結月ゆかりをCLIP STUDIO PAINTで描く。先生は石黒さんが口頭で伝える特徴のみで絵を描いていった こちらは本物の結月ゆかり。CLIP STUDIO PAINTに収録されている3Dモデル 3Dモデルなのでさまざまな姿勢を取らせることができる。姿勢は任意に作れるだけでなく、プリセットでも用意されている 青木先生が使っていた環境。PCはCLIP STUDIO PAINT PROバンドル版で、ELSAブランドのGeForce GTX 750 Tiが搭載されたモデル ゲーミングチェアの「AKRacing」。青木先生いわく、座り心地が良過ぎて寝てしまいそうとのこと 青木先生は会場でユニットコムがiiyama PCブランドで販売しているSTYLE∞(スタイルインフィニティ)のCLIP STUDIO PAINTモデルを使用し、さくさくと絵を描いていく。専用PCというだけあってスムーズにアプリが扱えるとのことだった。
今回のセミナーでは、目玉のイラストとして実写背景を元に、人物と組み合わせた絵を描いていくさまをリアルタイムで見ることができ、ニコニコ生放送でのコメントも絵の完成を待ちわびたり、CLIP STUDIO PAINTのプロの使い方に感心したりと、絵を描くだけでエンターテイメントとして成立するのはやはりプロならではといったところ。
ちなみに青木先生はよく女子高生を描くとのことだったが、それについての質問に関して「私自身が女子校だから」といった冗談なのか本気なのか分からない珍発言が飛び出し、一瞬会場を困惑させる場面も拝めた。
今回のセミナーでは、実写風景をトレースし、人物を配置していくという、イラストがメインに描かれた。建物は岩手県久慈市にある「あまちゃんハウス」。台風被害による復興への想いも込められている 青木先生はずっと絵を描きつつも軽快なトークを行なうという器用さを見せる。石黒さんはニコ生のコメント拾いをし、先生に質問するなど突っ込み兼アシスタントとして活躍した なぜかチンアナゴが足された。こちらは青木先生が無償で配布しているというCLIP STUDIO PAINT用の「チンアナゴペン」だとか 青木先生によるイラストセミナーのほかにも、エルザジャパン、日本マイクロソフト、ユニットコムがセッションを行なった。
エルザジャパンはPCの基本的な説明やビデオカードを使うことで描写能力が格段に上がること、CLIP STUDIO PAINT向けのバンドルビデオカードを用意していることなどを説明。日本マイクロソフトは8月に配信されたWindows 10 Anniversary Updateについての話をし、スナップの使い方やパーソナルアシスタントであるCortanaの性能向上を分かりやすく解説した。
CLIP STUDIO PAINTの製品版が付属するエルザジャパンの「ELSA GeForce GTX 750 Ti 2GB S.A.C」。エルザジャパンのビデオカードは保証期間が2年と長いのも特徴。国内メーカーならではのサポートの強さが強み 日本マイクロソフトによるセッションでは主にWindows 10 Anniversary Updateによって追加された機能の説明が行なわれた こちらはセミナー参加者に数量限定で配布された窓辺とおこバージョンの「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」とクリアファイル このほか、ユニットコムの渡辺朗氏と、同社でイラストやWeb素材などを制作しているこめだうめこ氏も登壇。iiyama PCが展開しているCLIP STUDIO PAINT用のPCを訴求した。また、CLIP STUDIO PAINTを使う上で利便性を高めるRazerの周辺機器や、絵描きには必須のワコム製のペンタブレットについてどういったモデルが用意されているか丁寧に説明した。
ユニットコムの渡辺朗氏と、イイヤマンのイラストを描くなど同社でWeb素材などを制作しているこめだうめこ氏も登場 iiyamaブランドにある「STYLE∞」、「LEVEL∞」、「SENSE∞」、「SOLUTION∞」の説明。今回青木先生が使ったのはSENSE∞によるCLIP STUDIO PAINT用モデル 会場ではこめだうめこ氏もCLIP STUDIO PAINTでイラストを描いた CLIP STUDIO PAINT用のPCといっても用途に合わせて複数用意されている CLIP STUDIO PAINT入門者向けの「Starter Pack」もある ELSAブランドのビデオカードを搭載したモデルもあり、こちらでは3Dモデルを快適に扱える iiyama PC応援キャラクター「めしやま」がちゃっかり紹介される。今年もゆるキャラグランプリに参戦するようだ CLIP STUDIO PAINT用のお勧めアイテムとしてワコムのペンタブレットが紹介された Razerの製品も紹介された。Razerの左手用キーパッドは本来ゲーム用だが、任意のキーを割り当て可能なため、CLIP STUDIO PAINTで機能を呼び出すためのデバイスとして最適という 
