やじうまミニレビュー

ラディウス「AL-ADC01W」

~充電状態を確認できるLEDを搭載したLightningケーブル

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
長さは1m。コネクタは純正品に比べると大きいが、驚くほど巨大といったことはまったくない

 iPhone/iPadを充電していて、なぜかいつもより充電のスピードが遅い、という時がある。その多くは製品に合った充電器を用いていないことが原因だ。iPadに充電するのにiPhone用の充電器を使っていたり、あるいは市販のUSB-AC変換アダプタやモバイルバッテリで出力が低いUSBポートに接続していたり、といった具合だ。

 常に同じUSBポートだけを使って充電していれば、このような間違いはそうそう起こらないが、所有しているデバイスおよび充電器の数が多ければ多いほど、こうした取り違えはよく起こる。特に市販のUSB-AC変換アダプタは、ポートごとに出力電流が異なることも多いため、うっかり低出力のポートに接続してしまい、そろそろ満充電できているはずと見に行ったらまだ途中だった……ということが起こりやすい。

 そんな場合に便利なのが、今回紹介するラディウス「AL-ADC01」だ。見かけは一般的なLightningケーブルなのだが、LightningコネクタにLEDを装備しており、A(アンペア)数によってこれらの点灯状態が変わるというギミックが搭載されている。具体的には、iPhoneの最速充電なら「1.0A」、iPad miniの最速充電なら「2.1A」、iPadの最速充電なら「2.4A」のLEDがそれぞれ点灯する。

 また、充電完了時、およびLightningコネクタがどこにも繋がっていない場合は、根元近くにある緑のLEDが点灯する仕組みになっている。これなら、うっかりA数の低いUSBポートと接続しても、LEDが点灯した瞬間にミスに気付くのはもちろんのこと、充電が完了したかどうかを確認するためにわざわざ画面を点灯させなくてもよく、またケーブルの抜き忘れもすぐに気付くというわけだ。

 LEDを搭載しているためにコネクタがやや大型化していることを除けば、見た目は一般的なLightningケーブルと大きくは変わらない。厳密には、ケーブルがフラットタイプ、俗に言うきしめんケーブルだったりはするのだが、使い勝手に大きな違いがあるわけではない。筆者は試していないが、充電以外にデータ転送にも対応しているとのことなので、これまで使っていたLightningケーブルをそのまま置き換えて使用できる。

 以上のように、iPhone/iPadの充電を常に同じ環境で行なっているのならあまりメリットは発揮できないが、さまざまな充電器に繋ぐ機会がある人にとっては、またとない製品と言えるだろう。ちなみに筆者の場合、外出や遠征で持ち出す用途に収まっており、出力数が不明な充電器を使う場合などに重宝している。長さも1mと手頃で、持ち歩きにも便利だ。

 これで価格が高価なら別なのだが、実売価格3,000円弱と、純正ケーブルと比較しても極端な差はなく、もちろんMFi認証も取得している。買い足しまたは純正ケーブルを買い替える際、本製品も候補の1つとして検討してみてはいかがだろうか。

製品パッケージ。MFi認証も取得している
4つのLEDを搭載している
ケーブルはきしめんタイプ。カーペット下などに配線するわけではないのであまりメリットはないが、表裏が指先で判別しやすいのは利点かもしれない
充電完了時、またUSBケーブル側が挿したままになっている場合は、一番下の緑のLEDが点灯する。LEDが明るすぎるためか、もう1つ上の窓まで光って見えるのはご愛嬌
1.0Aで充電されている時は「1.0A」の箇所が青く点灯する
2.1Aで充電されている時は「1.0A」に加えて「2.1A」の箇所が青く点灯する。このようにA数によって光り方が変わる
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(山口 真弘)