OS X El Capitanカウントダウン
国内コンテンツ検索への対応を進めるSpotlight
(2015/8/28 14:09)
今秋にリリースされる「OS X El Capitan」の特徴や新しい機能などを毎週1つずつ紹介するEl Capitanカウントダウン。今回はデスクトップ検索からインターネット検索へと機能が拡張される「Spotlight」に注目する。
最初は簡単なTipsから。Yosemiteでは起動位置が中央に固定されていたSpotlightの検索ウィンドウだが、El Capitanからはユーザーが任意の位置に移動できるようになった。配置も記憶されるので、一旦移動すると次回以降は同じ場所で検索ウィンドウが開くようになった。大きさも検索ウィンドウのサイズと結果表示の最小サイズは決まっているが、拡大が可能になってより多くの検索結果が表示できる。
初めてSpotlightを起動すると、El CapitanにおけるSpotlightの概要が表示される。デスクトップ検索に加えて、インターネット、iTunes、App Store、映画の上映時間、近接エリアの情報などの候補が表示されるようになるという。
この連載の開始に先立って、El Capitanに関する簡単なブリーフィングがAppleより行なわれた。このブリーフィングをもって一連のインプレション掲載の許諾を得ているのだが、Spotlightはパブリックベータ期間からリリース後に至るまで、ある程度の期間をもって実装される旨が説明されている。具体的には、米国で利用可能となるさまざまなインターネットとの連携検索が、必ずしも日本で同時に実装されるとは限らないということだ。El CapitanのSpotlightの特徴の1つでもある自然言語による検索結果の表示も、日本語対応は順次進んで行くとしている。
OS Xでは、以前より通知センターを使ってスポーツの試合結果をプッシュする機能をもっていた。「ただし米国では」と条件が付く。スポーツの結果に限らず、言語的なローカライズは進んでも、地域的なローカライズがなかなか進まなかった。米国から説明にやってくるプロダクトマネージャーに「日本人が主に知りたいジャイアンツの結果は東京読売で、サンフランシスコではない。」と数年にわたって要望を伝え続けた。
結果、ついにEl CapitanのSpotlightではそれが実現する。
Appleによれば、こうした情報コンテンツとの連携は順次拡大するとしており、例えば国内スポーツでは野球とサッカーなどが最初のターゲットになるという。
自然言語による検索についても、日本語における実装時期は現時点ではコメントできないとのこと。例えば天気について尋ねる場合は、日米でこれぐらいの違いがある。
パブリックベータ期間と言うこともあって、プレビューサイトにある天気、スポーツ、株価、交通機関情報、映画の上映時間、近接エリアの情報などの多くで未実装な部分が目立つ。El Capitanの正式リリース時にそれなりに形が整うものもあれば、実装までにはかなりの時間を要するものもあるだろう。パブリックベータに参加しているユーザーは、積極的にフィードバックを行なうことも有効な手段だ。