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9,000円を切るリーズナブルな8型タブレット「Fire HD 8 (第8世代)」

Fire HD 8(第8世代)

 Amazonの「Fire HD 8 (第8世代)」は、KindleストアやAmazonビデオなど、Amazonが提供するデジタルコンテンツを楽しむための8型タブレットだ。

 従来の第7世代モデルとほぼ同じスペックながら、実売価格は16GBモデルで8,980円と、従来の11,980円から大きく引き下げられていることが特徴だ。

 ここ数年、年1回のペースでモデルチェンジが行なわれている「Fire HD 8」だが、製品としては大きな変更点はなく、マイナーチェンジと言って良い微細な変更にとどまっていることがほとんどだ。今回の第8世代のモデルも、スペック表をじっくりと見比べて、ようやく2~3の相違点が見つかるという程度の違いしかない。

 もっとも、一見するとほぼ変わっていないように見えながら、わざわざ新製品として投入される理由はきちんと存在している。今回はそれらの点も適宜紹介しつつ、10月4日に発売されたばかりの市販品を用いたレビューをお届けする。

製品外観。従来と同じく、通常では縦向きで使うことを想定したデザインだ
横向きで使うこともできるが、iPad miniシリーズなどと比べると、アスペクト比の関係で天地はやや窮屈だ
上部には電源ボタン、Micro USBコネクタ、イヤフォンジャック、音量ボタン、さらに側面にはmicroSDスロットが用意される。配置自体は従来と同じだが、ボタンの色が異なるほか、サイズもわずかに異なっており、金型は新造されているようだ
スピーカーは側面に2基搭載。動画鑑賞などで横向きにした場合に左右に分かれる合理的な配置だ

スペックの違いはごくわずか、モデルチェンジの理由とは

 まずは過去のFire HD 8との比較から。先代の第7世代に加え、その前の第6世代も参考までに掲載する。

モデルFire HD 8(第8世代)Fire HD 8(第7世代)Fire HD 8(第6世代)
発売年月2018年10月2017年6月2016年9月
画面サイズ/解像度8型/1,280×800ドット(189ppi)8型/1,280×800ドット(189ppi)8型/1,280×800ドット(189ppi)
CPUクアッドコア1.3GHz×4クアッドコア1.3GHz×4クアッドコア最大1.3GHz
メモリ1.5GB1.5GB1.5GB
内蔵ストレージ16GB (ユーザー領域9.6GB)/32GB (ユーザー領域23.8GB)16GB (ユーザー領域11.1GB)/32GB (ユーザー領域25.3GB)16GB (ユーザー領域11.1GB)/32GB (ユーザー領域25.3GB)
通信方式IEEE 802.11a/b/g/nIEEE 802.11a/b/g/nIEEE 802.11a/b/g/n
バッテリ持続時間(メーカー公称値)10時間12時間12時間
スピーカーステレオステレオステレオ
microSDカードスロット○(400GBまで)○(256GBまで)
サイズ(幅×奥行き×高さ、最厚部)214×128×9.7mm214×128×9.7mm214×128×9.2mm
重量約369g約369g約341g
価格(発売時)8,980円(16GB)/10,980円(32GB)11,980円(16GB)/13,980円(32GB)12,980円(16GB)/15,980円(32GB)

 表を見ると分かるように、従来の第7世代モデルとは、ほぼ同一スペックだ。違いは、microSDの対応容量が256GBから400GBへと増えたこと、また(この表にはないが)前面カメラの解像度が背面カメラと同じ200万画素へと進化したくらいだ。

 第6世代から第7世代へとモデルチェンジした時は、本体サイズや重量に変化があったが、本製品にはそれもない。

左が本製品(第8世代)、右が第7世代。外観の変化はほぼない。セットアップ直後のアイコンの数も同じだ
背面。こちらも違いはない
細部を見ていくと、側面のmicroSDスロットはボディ側の形状がわずかに変化している。金型自体を作り直しているようだ
第7世代モデル(下)ではシルバーだった音量調整ボタンおよび電源ボタンが、本製品(上)では光沢のあるブラックになっているのが、外観から判別できるほぼ唯一の相違点だ。ちなみにボタンのクリック感も若干緩くなっている
iPad mini 4(右)との比較。本製品は8型、iPad mini 4は7.9型だが、アスペクト比が異なるため見た目のサイズ感は大きく異なる
厚みの比較。いずれも左側が本製品、右上は第7世代モデル、右下はiPad mini 4。決して薄型とは言えない厚みだ

 価格については、前述のように16GBモデルで3,000円も引き下げられ、このクラスのタブレットとしては破格の安さになっているが、逆にバッテリの持続時間は12時間から10時間へと短くなったほか、ストレージのユーザー使用可能領域は1.5GB減少しており、一長一短といったところだ。

 なお開発者向けページによると、SoCはMediaTek「MT8163V/B (64bitクアッドコア)」で、CPUはARM Cortex-A53(1.3GHz)、GPUはARM Mali-T720 MP2、メモリは1.5GBということで、第7世代はもちろん、第6世代から変化していない。

 3DMarkのIce Storm Unlimitedでベンチマークを取ったところ、第7世代モデルのスコアを(わずかではあるが)逆に下回るほどだ。

ベンチマークアプリ3DMark「Ice Storm Unlimited」によるスコアの比較。左が本製品、右が第7世代。誤差レベルとは言え、本製品のほうがわずかにスコアが下回っている

 これだけであれば、従来モデルをなぜ継続販売しなかったのか不思議に思えるが、じつは本製品は、日本では利用できないある機能が追加されており、それがモデルチェンジの理由になっている。

 それは、本製品上で音声アシスタント「Alexa」を利用するための機能だ。

 具体的には、ホームボタンを長押しせずに音声アシスタント「Alexa」を使える「Alexaハンズフリー」機能と、ディスプレイ付スマートスピーカーEcho Showのように画面にニュースや天気予報、カレンダーなどを表示できる「Showモード」がそれだ。

 米Amazon.comの製品ページはこちらの機能を大々的にアピールし、前述の細かいスペック変更はほとんど触れていないほどだ。

米Amazon.com上の製品ページ。「Hands-Free with Alexa」という見出しで、Echo Showのように使える「Showモード」への対応を大きくアピールしており、タブレットまわりの機能の紹介は後回しになっている

 これこそが、本製品がモデルチェンジした最大の理由であり、日本のAmazon.co.jpのアカウントでセットアップした場合はこの機能が無効化されていることから、一見すると必然性のないモデルチェンジが行なわれたように見えてしまうというわけだ。

 こうした事情を把握しておけば、ビデオチャットで重要になる前面カメラが本製品で強化されていること、常時給電しながらのShowモードではあまり重要でない、バッテリ容量が削減されている点など、変更になった多くの仕様が連動していることが分かる。軽量化が一向に進まないのも、据え置き用途が増えていることを考えれば辻褄は合う。

 ちなみにユーザー使用可能領域が1.5GB減少しているのは、上記と同じくAlexa絡みのソフトウェアが関係している可能性もあるが、Fire OSのベースとなっているAndroidのバージョンが、5.1から7.1.2へと変更されていることのほうが、要因として大きそうだ。

 なお第6世代から第7世代への移行時に省かれたジャイロセンサーは、今回の第8世代でも搭載されていない。また、8型タブレットとしてはかなり重い約369gという重量もそのままだ。

セットアップまわりの手順はほぼ同一

 以上のように、ハードウェアについてはほぼ同一なのだが、実際に使い比べてみると、細かい相違点は散見される。順に見ていこう。なお本稿執筆時点でのFire OSのバージョンは「6.3.0.1」となっている。

 パッケージは従来と同じフラストレーション・フリー仕様で、同梱物についても違いはない。セットアップの手順についても、完了間際にプライム会員向けのおすすめの本やビデオ、アプリ、ゲームをおすすめする画面が追加されているほかは、これといって違いは見られない。

外箱は従来と同じフラストレーション・フリー・パッケージ仕様
ミシン目に沿って開封する
同梱物一覧。従来と同じく、各国語版の保証書とスタートガイド、USBケーブル、USB-ACアダプタが付属する
従来モデルと同一形状のUSB ACアダプタが付属する
電源を入れてセットアップ開始。まずは言語を選択
Wi-Fiを検索。このクラスのタブレットとしては珍しく5GHz帯をサポートする
SSIDのパスワードを入力。詳細オプションからはプロキシやDHCPのオン/オフが設定できる
Amazonのサイトから購入した場合は名前がすでに登録されておりそのまま続行できる
クラウド上にバックアップが存在する場合は、復元するか否かを尋ねられる
3項目のオプションを選択する。以前あったバックアップにまつわる選択項目がなくなった
今回はここで、再起動を伴うかなり長時間(10分以上)のアップデートが実行された
SNSへの接続画面。従来あったFacebookはなくなりTwitterのみとなっているが、Facebookとの接続ができなくなったわけではなく、セットアップ完了後は問題なく連携できる
Kindle Unlimitedの申込画面。Amazonプライム未加入の場合は加入を促す画面もこの手前で表示される
おすすめの本やTV番組、アプリ、ゲームの導入を促す画面が相次いで表示される。従来はなかった画面だ
以上でセットアップ完了。数ページにわたるチュートリアルが表示される
ホーム画面が表示された。従来とほぼ同じだが、Alexaアプリが新たに追加されている

設定画面への小分類追加など細かい使い勝手が向上

 ホーム画面についても従来と同じで、本、ビデオ、ゲーム、ミュージックといったカテゴリを左右にスワイプすることで切り替えて表示するコンテンツページなど、従来と変わらない。画面の上から下にスワイプすることで表示されるクイック設定画面なども変わりはない。

 ホーム画面を右にスワイプすることで表示される「おすすめ」画面が、やや宣伝臭が強くなったように感じる程度だ。

ホーム画面を左右にスワイプすることでコンテンツページが表示される。これはおすすめ画面
「本」カテゴリ
「ビデオ」カテゴリ
「ゲーム」カテゴリ
「ストア」カテゴリ。ここのみデジタルコンテンツでないせいか背景色が異なっている
「アプリ」カテゴリ
「ミュージック」カテゴリ
「本」カテゴリで「ストア」をタップするとKindleストアが表示される。Unlimited推しが強い

 もっとも、本製品ではFire OSがこれまでの5から6へとバージョンアップしている(ベースになっているAndroidのバージョンも従来は5.1ベースだったのが7.1.2になっている)ことから、従来の第7世代モデルと比べ、表示まわりでいくつかの変化は認められる。

 たとえば、画面上部からスワイプして表示させるクイックメニューは、見た目がコンパクトになったほか、アイコンだけを表示するモードが新たに追加されている。さらに通知の表示について、アイコンではなく丸囲みの数字で表示する「簡易表示」オプションが追加されるなど、表示を目障りに感じないためのブラッシュアップが行なわれている。

 設定画面については、大分類の下に小分類が表示されるようになっており、わかりやすさが劇的に改善されている。従来は、どの設定項目がどの大分類の中にあるか分からず、行ったり来たりになることもしばしばだったが、こうしたわずらわしさも減りそうだ。このあたりは地味ながらも大きなプラス要因だ。

画面上部に表示されるクイックメニューの比較。左が本製品、右が第7世代モデル。項目はほぼ同じだがデザインが様変わりしている
メニュー右上にある上向きの矢印マークをタップすると、アイコンだけでステータスを表示するモードへと切り替わる。従来はなかった機能だ
画面の左上、第7世代モデル以前(右)は、通知の種類のたびにアイコンが表示されていたが、本製品ではその通知の件数の合計が丸囲み数字で表示される「通知の簡易表示」モードが追加された。これは「3件の通知があります」という意味
設定画面の比較。左が本製品、右が第7世代モデル。本製品は小分類が表示されるようになり、分かりやすさが劇的に改善された。ちなみに第7世代モデルをアップデートしても左の表示にはならない
このほか「タブレットを探す」なるモードも追加されている
位置情報についてもアプリごとの細かいオンやオフが可能になっている

 なお参考までに、前述のAlexaまわりの機能については、Amazon.co.jpのアカウントからいったんログアウトし、米Amazon.comのアカウントでログインすれば、その内容を見ることができる。

 設定画面についてはすでに従来モデルの時点で日本語化されており、いつ日本版に対応してもおかしくない状況だ。

 なお、ホーム画面に表示されている「Alexa」アイコンはこれらとはまったく異なり、Alexa対応のデバイス、つまり「Amazon Echo」を設定するためのアプリだ。iOSやAndroid向けに配信されているのと同じ内容で、これはAmazon.co.jpのアカウントでも、米Amazon.comのアカウントでも、どちらを使っていても表示される。

米Amazon.comのアカウントでログインした場合は、設定画面に「Alexa」という項目が表示される
Alexaの設定画面。ハンズフリーモードの有効・無効をここで設定できる。なおShowモードについては、言語が日本語のままでは項目が表示されない

コミックの見開き表示には足りない解像度。レイアウトの最適化も望まれる

 画質についてもチェックしておこう……と言いたいところだが、いかんせん画面サイズや解像度は従来モデルからまったく変わっておらず、また液晶ディスプレイの品質まわりにも違いは認められないため(従来より若干青みがかっているが、モデルの違いによるものかロット差か判断できない)、新旧製品を並べて比較しても相違点らしきものは見つけられない。以下の比較画像で確認してほしい。

テキストコンテンツ(太宰治著「グッド・バイ」)の比較。上段左が本製品(189ppi)、上段右が第7世代モデル(189ppi)、下段左が第6世代モデル(189ppi)、下段右がiPad mini 4(326ppi)。解像度の差をそのまま反映したディティールだ
コミック(うめ著「大東京トイボックス 10巻」)の比較。上段左が本製品(189ppi)、上段右が第7世代モデル(189ppi)、下段左が第6世代モデル(189ppi)、下段右がiPad mini 4(326ppi)。こちらもやはり細い線の再現度などで解像度通りの違いがみられる

 8型という画面サイズは、Apple「iPad mini 4 (7.9型)」とほぼ同じだが、アスペクト比の関係で本製品は画面が細長く、本体を横向きにして見開き表示にした場合も天地が圧迫され、アスペクト比4:3のiPad mini 4などと比べると、ページサイズが小さく表示されてしまう。

 それでも解像度が高ければ、まだコミックなども読むことができるのだが、本製品は189ppiと、解像度はお世辞にも高くはないので、コミックを見開き表示すると細部のディティールが潰れてしまって、満足に表示できない。

 1ページあたりのサイズでいうと、6.5型のiPhone Xs Maxよりも大きいのだが、解像度が足りないのが悔やまれる。

iPhone Xs Max(右)との比較。6.5型といっても縦に長いだけで横幅は決して広くないため、8型(アスペクト比16:10)の本製品と比較すると、コミックを表示した時のサイズの違いは一目瞭然だ
本製品を横向きにして見開き表示にしても、1ページのサイズは本製品のほうがなお大きい
ただし解像度が低いことから、細部のアップはご覧のとおり(左: 本製品、右: iPhone Xs Max)。このクオリティのまま読み続けるのは相当にストレスだ

 また(これも第7世代モデルのおさらいになるのだが)、本製品を横向きで使おうとすると、ただでさえ天地が狭いところに、ホームボタンなどが画面下部に配置されるため、さらに画面が息苦しく感じられる。

 動画のように、視聴中に全画面表示になるコンテンツは問題ないが、本のライブラリを表示した時は検索バーなどが天地を圧迫して、書影が1.5列程度しか表示できないのはいただけない。

 縦向きにすると横に並ぶ書影の数は減るものの、こちらのほうが明らかに圧迫感がない。せめて検索バーを非表示にできればよいのだが、現状では手の施しようがない。

 これはコンテンツの詳細ページでも同様で、1画面に書影1枚しか表示されないような間延びしたレイアウトが続くので閉口してしまう。

 ビデオのトップページではスクロールを始めると上部のバーが隠れるなど天地を広く使える設計になっており、ストレスはほぼ感じないのだが、それに比べてKindleの横向き表示は不遇な印象だ。一日も早い最適化を期待したい。

横向きの画面でライブラリを表示したところ。検索バーなどが天地を圧迫するため書影が1.5列程度しか表示できない
コンテンツの詳細ページも、ひとつの画面に書影1枚しか表示されないなどレイアウトが間延びしている
ライブラリを縦向きに切り替えた状態。横に並ぶ書影の数が減ってもこちらのほうが圧迫感を感じにくい
コンテンツの詳細ページは、縦向きにした場合との情報量の差は圧倒的だ

リーズナブルだが従来の課題はそのまま。解像度の向上が望まれる

 以上のように、日本国内ではAlexaの利用に制限があることから、第7世代モデルから本製品に買い換える大きな理由は見当たらない。

 じつは本製品の発表直後、第7世代モデルについてもソフトウェアアップデートでAlexaハンズフリーおよびShowモードへの対応を果たしており(ただし一部機能に制限がある)、今後日本でAlexaハンズフリーおよびShowモードが使えるようになったとしても、まずはアップデートするのが先だろう。

 ただし新規購入や、もしくは第6世代以前のモデルからの買い替えであれば、第7世代モデルに比べてより大容量のmicroSDをサポートした本製品を選ぶ価値はある。

 価格は従来に比べて、同じ容量で16GBモデルが2,000円、32GBモデルが3,000円も引き下げられており、16GBで21,980円だった第5世代モデルの半額以下まで下がった計算になる。お買い得であることは疑いようがない。

 もっとも、筆者は今回のモデルを始め、歴代のFire HD 8をすべて購入しているが、本稿のような評価記事を書いたあと1~2週間はそのまま使い続けるものの、徐々に利用頻度が減っていき、1ヶ月も経つとプライベートでも使わなくなってしまうことがほとんどだ。

 理由は大きく分けて3つで、1つは解像度不足で見開き表示が難しいこと、重量的に長時間の片手持ちに難があること、また画面が反射しやすい上に手の脂がつきやすく、すぐに画面が手の脂でベタベタになってしまうことも、理由として大きい。しばらくすると別のデバイス、具体的にはiPad mini 4やAndroidスマホに取って代わられているというのがお決まりのパターンだ。

 今回の第8世代モデルは、ほぼ従来と同じ仕様であるため、この3つのポイントについてもそのままだ。8型というサイズは10型に比べてハンドリングしやすく、またKindleストアを使うに当たってアプリ内で次の巻を購入できるFireタブレットは非常に使い勝手がよく、積極的に活用していきたいのはやまやまなのだが、今回も期待薄というのが正直なところだ。

 もちろん、これは複数のデバイスを所有していることが前提であり、コストパフォーマンスが優秀という評価は変わらないが、積極的に使う理由が価格だけというのは少々寂しい。

 同じFire HDシリーズの10型モデル「Fire HD 10」が、フルHD化によって使い勝手の幅が大きく広がったのとは悪い意味で好対照だ。

 それを考えると、次期モデルでは重量などの問題はさておき、せめて解像度の向上は望みたいところ。米Amazon.comでは前述のShowモードでの利用を前提にした専用の充電ドックがリリースされており、本体の外観が変わるモデルチェンジはおそらく来年も望み薄だと考えられるが、解像度の向上だけならばそうした問題もない。

 解像度さえ上がれば、たとえ現行のアスペクト比であっても、見開き表示は実用レベルで行なえるため、読書端末としての評価は一気にアップする。

 本製品自体を高解像度化するのか、あるいは上位モデルを追加するのかはさておき、AmazonビデオでもUHDコンテンツが増えつつあることも含め、それに見合った解像度の8型デバイスの登場を期待したいところだ。

米Amazon.comでは本製品とのセット販売も行われている専用充電ドック「Show Mode Charging Dock」。これを新規にリリースしたことからも、次回のモデルチェンジもこれを活かす方向になると考えられる
第7世代モデルのリリースからしばらくして、これまでFireでは(公式には)利用できなかったDropboxがAmazonアプリストアに追加された。Dropboxユーザーにとっては待望のリリースだ
もっとも横向きの画面で登録しようとするとユーザー名の入力欄が画面からはみ出るなど、横向き画面での使い勝手の悪さはここでもみられる