女子高出身の腐女子が描く 女子高せきらら日記

女子高あるある (1) ギャルも腐女子もみんな仲良し!

自己紹介: 女子高→女子大出身の、ちょまどです!

 皆さんこんにちは! 外資系IT企業に勤める、ITエンジニアのちょまどです。プログラミングも好きですが、それより以前から絵を描くことも好きで、副業でマンガも描いています。休日は1日9~15時間ほどゲームをしている腐女子(「BL」、つまり「ボーイズラブ」が好きな人)です。Twitterは@chomadoで、フォロワーさんは8万人います(ありがとうございます!)。

 私は女子高からの女子大出身で、ずっっと女子校にいました。女子校は最高でめっちゃ楽しかったです。異世界転生してもまた女子高に通いたいと思っています。みんな仲良しだし、全員個性爆発だし、腐女子がのびのびできるし、王子様(女性)もいたし、オタ友同士で絵の交換会とかで盛り上がったり、本当に最高でした。

この連載開始の経緯:女子高時代が懐かしい&女子高独特の楽しさを共有したい

 結局、高校3年間の間に、一度も(先生と父親以外の)男性と会話せずに卒業し、そのまま女子大に進学。大学在学中に、BL同人サイトを作りたいという動機でプログラミングに目覚め、卒業後このIT業界に入りました。

 IT業界のなかでもとりわけエンジニア界隈は女性がまだ少なく、体感では男女比8:2くらい。それでも、ずっと男女比がほぼ0:10の環境で生きてきたのが、急に8:2になって、最初は男性との会話プロトコルが分からず、コミュ障もあり何を話せば良いか分からなくて戸惑ったりしました。でも幸運なことに、エンジニアの方々は皆様本当に優しく素敵な方々ばかりなので、すぐに慣れました。

 時々、女子高時代が懐かしく感じてきて「あの頃は本当に楽しかった」と思い出に浸ったりしています。もちろん今も楽しいのですが、女の子だらけの女子高には女子高独特の楽しさがありました。

 たまに友人に女子高時代の話をするのですが、共学や男子高出身の方々から「すごく面白い!」、「女子高は異世界過ぎて興味ある」など好意的な感想をもらったり、同じく女子高出身の子からも「わかるw」と共感を頂いたりするので、どこかで「女子高エピソード」をまとめたいな、とずっと思ってました。私も話していて楽しいし、需要もあるようだし、みたいな。

 それで、このたび、PC Watchさんからこの連載枠をいただき、こちらで、私の女子高エピソードを書かせていただけることとなりました。

 同級生など登場人物の個人が分からなくなる程度に名前やマンガ上での外見、学校の話などフェイクを混ぜつつ、皆様に楽しんでいただけるようお話しさせていただければと思います。

ラスベガスで取材を受けているときの私。現職になりこのように人前に出て話す機会が増えましたが、もともと学生時代は引きこもりがちのオタクでした。これから、その時代のお話をします。

女子高あるある01: 腐女子が多い

 まず、「女子高」と聞いて、どのような様子を想像するでしょうか?

 多くの人はこのような感じを思い浮かべると思います。

 たしかにこれも事実ではあると思うのですが、私の場合はこんな感じでした。

 めちゃくちゃ腐女子(BL 好きの女子)が多かったです。

 感覚的には

腐女子/オタク≧まじめな子>リア充>ギャル

 といったところでしょうか。たまに、まじめな子が”腐堕ち”することもあります。かく言う私も高校入学時は腐っていませんでしたが、入学してから腐りました。クラスではじめてできた友人が腐女子だったのでもれなく腐ったんです(BL世界にハローワールドしたエピソードは後日詳しく書こうと思います)。

 なぜこんなに腐女子が多いのでしょうか。多分、リアルでは男性と会話する機会が少ないので、ファンタジーにハマったまま抜け出せないというか、抑止力(?)的なものが身近にないからだと思います。共学では多分、男子の目とかがあると思うのですが、女子高にはないので、誰も止めないどころか「こっちの世界は楽しいぞ」、「ようこそ」と手をこまねいている感じ。

 まあ、とにかく、腐女子が多かったです。私も覚醒しました。この世界に入ってからというもの、マジで毎日が楽しくなりました。本当にありがとうございます😇

女子高あるある02: ギャルもオタクもみんな仲良し!

 女子校では、みんな仲良しです。

 たまーーーにネットで「女子高は派閥が」云々みたいなのを見るけど、少なくとも、私の出身校の女子高は派閥とか一切なく、みんな仲良しでした。ギャルもリア充もわれわれオタクもみんな仲良し。

 昼休みにオタ友とお絵描き会をしていたら、アメリカ留学帰りの金髪のギャルから話しかけられ、ビビってたら、肩ぽんぽんされて超笑顔で「めっちゃ絵うまいじゃん~! アタシの下敷きにも絵描いてよ~! 😍」ってキャピキャピ言われて「アッ好き…😇」ってなったのも良い思い出です。

 また、たまにリア充から「彼氏とうまくいかない」みたいな恋愛相談を受けたけど、それは人選ミスですね。われら腐女子は、3次元の男性と会話する機会がなかったので「知らんけど読んでるBL小説での学習内容をもとにすると、こうすればいいみたいだよ」というまったく参考にならない回答を返したりしてました。懐かしい。実のある回答できたことは一度もないんだけど、こんな風に、なんでも気軽に話しかけてくれてすごく嬉しかったです。

まとめ

 というわけで、第1回目の記事はこんな感じで締めようと思います!

 次回も色々女子高エピソードを紹介していこうと思います。

 ここまで読んでくださりありがとうございました!

ちょまど(千代田まどか)

外資系IT企業勤務。女子高→女子大を卒業後、ITエンジニア兼漫画家として活動中。コードを書くのと絵を描くのが好きな腐女子。共著『マンガでわかる外国人との働き方』。本業では、SNSを使いエンジニアに広くリーチしたり、技術ドキュメントを書いたり、IT 関係の講演をしたりプログラミングしたりするのが仕事で、ITエンジニア向け大型カンファレンス『Developers Summit 2017』『Developers Boost 2019』ともにベストスピーカー賞総合第1位を受賞。Twitter(@chomado)はフォロワー8万人。