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ゲームソフト
OverDrive & ジャンピングマン

 このコーナーでは、窓の杜編集部の協力を得て、Windows用のさまざまなオンラインソフトを月ごとにテーマを決めてレビューします。
 なお、この連載は今回が最終回となります。ご愛読ありがとうございました。
【編集部】

■追いつけ追い越せ!レースゲーム

 人間は何かと競い、そして勝ち抜くことにかなりの喜びを感じる。競争の種類はあらゆることに及ぶが、これを競技として昇華すると、各種のスポーツ、そしてモータースポーツになるわけだ。こういったスポーツに勝つためには強靭な肉体や特殊な操作技能が必要だが、そういった技能が授けられているのはごく一部の人たちだけだ。しかしゲームの上ならば、キーボードやジョイスティックを操るだけで、同じように感動と興奮を味わえる。今回は、手に汗握るレースゲームを2つ紹介しよう。


■3Dレーシング「OverDrive」

OverDrive
OverDrive
  • ジャンル:ゲームソフト
  • 種別: シェアウェア1,500円
  • 作者:中谷崇宏氏
  • 対応OS:Windows 95/98

ソフトウェアは作者のホームページから
ダウンロードできます

 OverDriveは、レースゲームの王道ともいえる、周回を重ねてほかの車を抜いていくタイプのゲームだ。3Dポリゴンで描かれた超高速コースを突っ走れ!

 操作はカーソルキーの左右と、[X]キーのアクセルだけだ。車は「GTX」、「FRS」、「DK2」、「ZAT」と、それぞれ形状や特性が違うタイプから選ぶことができ、全16コース(シェアウェア登録前はそのうち4コース)のレースが楽しめる。

車は4種類から選ぶ事ができる コースは16種類あるが、登録前に遊べるのは4種類のみ

 メニューの[RACING]からは、最下位である8位からスタートし、同一コースを4周する間にトップを目指す。[VERSUS]では、同じタイプの車と1対1でのレースができる。こちらの周回数は3回で、かなりシビアな競い合いをすることができる。壁にぶつかるとクラッシュはしないがスピードが落ちてしまうし、敵の車にもぶつかると前にはいけない。アクセルワークとハンドリングでうまくコースをクリアしよう。

 レース終了後には、レース画面を3つのカメラワークで見ることができるリプレイ機能がある。[X]キーでカメラの切り替えができ、さらにカーソルキーの左右で再生スピードの変更も可能だ。最初のメニュー画面で[REPLAY]を選べば、各コースのトップランクのリプレイを見ることができるようになっている。

レース終了 リプレイはカメラワークや再生スピードの変更もできる

 レースゲームではコースの把握が勝負の明暗を分ける。このOverDriveでも、コーナーでのライン取りと、敵の車をかわすテクニックを身につければ、必ずトップを取れるようになるだろう。全コース・全タイプでのトップをねらおう!

□作者のホームページ
http://www.fitweb.or.jp/~nata/


■跳躍人間競争「ジャンピングマン」

OverDrive
ジャンピングマン
  • ジャンル:ゲームソフト
  • 種別: フリーウェア
  • 作者:NORA氏
  • 対応OS:Windows 95/98

ソフトウェアは作者のホームページから
ダウンロードできます

 レースゲームといえば、一般的に思い浮かべるのは前出のOverDriveに代表されるカーレースタイプものだが、ほかにもいろいろなジャンルがある。バイクやボート、また宇宙船など、それぞれの特性を生かした操作技術が必要になるわけだが、このジャンピングマンはその中でも、かなりユニークなものにあたるだろう。操作するのはちょっと特殊な技能をもった人間。ジャンピングマンはキャラクターアクション・レースゲームなのだ。

キャラクタは5人の中から選択し、残りのキャラクタとゲームを競う

 ジャンピングマンは、用意された障害コースをジャンプでうまく切り抜け、ゴールへ向かうゲームだ。登場するキャラクターは「SPEED」、「JUMP」、「ENDURANCE」のパラメータがそれぞれ違った5人がいて、ゲームの開始時に選ぶことができる。そして、残りの4人とレースを繰り広げることになるのだ。

 キャラクタ操作の基本は簡単だ。カーソルキーの左右によって進み、ジャンプボタンの[Z]キーで障害物をかわしていく。ジャンプボタンは押す長さによってジャンプの高さが変わり、ジャンプすると画面中央上にあるSpeedゲージが減る。このゲージの量だけしかジャンプすることはできないが、一定方向に歩いていればゲージは溜まる。もうひとつあるSuperゲージは最初から満タンになっているが、これは[X]キーに割り振られている[DOBANボタン]とカーソルキーの「上」で非常に長いジャンプをする「SuperJump」、DOBANボタンとカーソルの「下」で高速に移動する「SuperDash」を使うためのゲージだ。これも歩いていればまた溜まり、満タンになればまた使えるようになる。そして、DOBANボタンはキャラクターがジャンプしたときに、着地寸前に押すことによって加速して下降する事ができる。

 障害物にぶつかると、一番左のVitalityゲージが一定量減る。これが空になってしまうとゲームオーバーなので、うまく回避しよう。

障害物にあたらないようにうまく進もう コースは「家」から始まり3回の分岐点がある

 コースは「家」から始まり、クリアするごとに分岐して次のコースを選ぶことができるようになっている。3回の分岐によって4つのコースを、空の上から地下世界まで、バラエティ豊かな地形でレースを行ない、最終的な結果を競うことになる。

 このゲームのコツは、とにかくコースを覚えること、そしてDOBANボタンを使いこなすことだ。加速して下降するDOBANが使えないと、後半のコースではまず上位に入れないだろう。着地のちょっと前から、長めにボタンを押しておくといい。もちろん障害物は確実にクリアできるようにしておいた方が良いのは言うまでもない。

□作者のホームページ
http://i.am/team_nora/


■最後に

 モーターレースゲームにおいては、スピード感と操作性が問われるが、OverDriveはそのすべての点において満足できる。演出効果も高く、3Dレースゲームではトップレベルのソフトだ。一方、JumpingManはコミカルながら、テクニカルで多くの要素が詰まった、新しいタイプのアクションゲームとしてうまく仕上がっている。どちらのゲームもバランスが絶妙で、ミスさえなくせばトップは取れるようになり、そこから先は難易度の変更や記録への挑戦が待っているため、初心者から上級者まで楽しむことができるだろう。

[Text by 鹿山雅志]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp