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米AMD、Athlon 750MHz、K6-2/533発表

'99年11月29日(現地時間)発表

1,000個ロット時単価:
Athlon 750MHz 799ドル
K6-2/533 167ドル


 米AMDは、ハイパフォーマンスPC用のプロセッサAthlonシリーズの最上位機種となるAthlon 750MHzを発表した。1,000個ロット時の単価は799ドル。出荷は即時とされており、米Compaqをはじめとする搭載PCも年末商戦に間に合うとしている。

 従来のAthlonシリーズは、10月初旬に発表された700MHzが最上位。750MHz版の登場により、Pentium III 733MHzに奪われていたx86プロセッサ最速クロックの座を奪回したことになる。

 Athlon 750MHzは、製造プロセスが従来の0.25μmルールから0.18μmルールへと変更された。これによりダイサイズの縮小と、低消費電力化が可能になったとしている。なお、銅配線技術ではなく、従来通りのアルミニウム配線となっている。プロセス以外のパッケージ、キャッシュ容量、enhanced 3DNow!などの仕様は変更されていない。

 Athlon 750MHzは、11月11日に米国で行なわれた証券アナリスト向けの説明会において、同社CEOのW.J.サンダース氏が年内の出荷を言明していた。なお、Athlon 800MHzも2000年第1四半期に出荷するとしている。

 また、同時にローコストPC用のプロセッサK6-2シリーズの最上位機種となるK6-2/533も発表された。1,000個ロット時の単価は167ドル。FSBクロックは97MHz、内部倍率5.5倍となる。先日のCOMDEX Fallでプレス向けに公開されていたもので、これまでは500MHzが最速だった。Socket 7、0.25μmプロセス、3DNow!などの仕様は従来通り。Athlon 750MHz、K6-2/533とも、テキサス州オースチンの自社工場Fab 25で製造される。

 なお、30日、日本AMD株式会社も国内での発表を行なった。Athlon 750MHzの国内価格は1,000個ロット時の単価で95,880円。同じくK6-2/533の単価は20,040円。

 なお、Athlon 750MHzについては株式会社フリーウェイが自社のオリジナルブランドPC「ViPシリーズ」に搭載機種を追加している。自社ブランドのAthlon用マザーボード「FW-K7VM」とミドルタワーケースをベースにしたシステムで、スタンダードモデルのViP AMN-ST750が188,000円から、DVD搭載のスペシャルモデルViP AMN-MAX750が278,000円から。直営のパソコンショップ「TWOTOP」などを通じて販売される。

□米AMDのホームページ(英文)
http://www.amd.com/
□Athlon 750MHz ニュースリリース(英文)
http://www.amd.com/news/prodpr/99121.html
□K6-2/533 ニュースリリース(英文)
http://www.amd.com/news/prodpr/99122.html
□日本AMDのホームページ
http://www.amd.com/japan/
□Athlon 750MHz ニュースリリース
http://www.amd.com/japan/news/prodpr/nr99121.html
□K6-2/533 ニュースリリース
http://www.amd.com/japan/news/prodpr/nr99122.html

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【11月16日】COMDEX/Fall '99 CPUレポート AMD、Athlon/900MHzマシンをプレスに公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991116/comdex07.htm
【11月15日】AMDが次世代Athlon計画を発表-2次キャッシュ統合/ソケット化
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991115/kaigai01.htm
【11月12日】米AMD、Athlon 750MHzを年内に出荷と言明
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991112/amd.htm

('99年11月30日)

[Reported by date@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp