'99年11月11日より受け付け開始

標準価格：月額3,990円より
　　　　　

連絡先：エフ・アイ・シー販売株式会社
　　　　　Tel.03-5461-2181

　エフ・アイ・シー販売株式会社（FIC販売）は、新コンセプトの“フリーPC”サービス、「CTO FreePC 399」を発表、11日から受付を開始し、12月1日から出荷を開始する。受付は同社のCTO Web サイトのほか、電話、FAXで行なう。今年度で約1万台の出荷を見込んでいるという。

　「CTO FreePC 399」は、月額最低3,990円の料金を3年間支払うことで、インターネット接続サービスと、PCを購入できるサービス。代金の支払いが終わればPCは購入者の所有物になる。ただし初期費用として20,000円の申し込み料金が必要なほか、ハード料金を3年間にわたりクレジットカードで支払うという、2つの拘束条件が設けられている。その条件を満たした上で、同社指定のCTOカードに加入し、指定プロバイダのODNに入ると、最低料金の月額3,990円が適用される。
　なお、若干割高であるが、CTOカードを作らない（他のクレジットカードは必要）、ODNと契約しない等の選択も可能となっている。

CTO FreePC399本体

　また、ハード代金の一括払いなども可能になっており、ODN契約時には97,040円、ODNに契約しない場合104,240円となっている。

　ハードウェアの構成は、Micro ATXのケースを採用し、CPU K6-2/450MHz、メモリ64MB、HDD 8.4GB、V90/56K flexモデムなどを装備、15インチCRTが標準で付属する。メール、ネットワークの接続などの設定を工場出荷時に行なうため、初心者でもすぐにメールやインターネットに接続できるという。また同社のサイトに専用の「CTO Web サイト」を準備、ホームページ作成ガイドなど各種サービスを揃えている。

　BTOや、アップグレードサービスも用意しており、1、2年後に性能が陳腐化しても、マザーボードの交換やCPU交換などを交換作業料込みで10,000円～30,000円で提供するという。

蔡 永桂社長

　発表会席上で蔡 永桂社長は、「従来のフリーPCモデルは契約内容が複雑でわかりにくい。それらとは違った拘束の少ない新しいビジネスモデルを提供した」と述べた。しかし、契約時に初期費用として2万円必要なうえ、最終的な支払い総額は10万円程度となり、スペック的には日本IBMの10万円パソコン「Aptiva E series 24J」とほとんど変わらないことを考えあわせると、割安感は少ない。そういった意味では、無料パソコンとして“フリーPC”と呼ぶよりも、分割払いの10万円パソコンといった印象が残る。
　会場からは「このサービスは単にローンと呼ぶものでは？」との質問も出たが、「ローンでは金利がつき最終的な価格は10万円を大きく超えてしまうが、こちらは一切の金利がつかない。また、通常の買いきりのPCはサポート期間が大抵1年に限られているが、FICでは3年間センドバック保証を行なう」と、ローンとの違いを力説した。

□FIC販売のホームページ
http://www.ficj.co.jp/
□CTO Web サイト
http://www.cto.co.jp/
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('99年11月12日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]