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COMDEX/Japan'99開幕
~ 3つのイベントを併催するも出展社数は大幅減 ~

会期:11月9日(火)~11月12日(金)

会場:幕張メッセ(5~7ホール)

会場:出展社数285社



なお、10日15:45から予定されていたMP3.comのCEOマイケル・ロバートソン氏の基調講演がキャンセルされている。参加を予定されていた方は注意されたい
 「COMDEX/Japan'99」が11月9日に開幕した。COMDEX/JapanはIT系トレードショーとして、'97年から幕張メッセで開催されており今回が4回目となる。前回から「OBJECT WORLD Japan」が併催されているが、今回からはさらに「SEYBOLD Seminars Tokyo/Publishing」と「Enterprise Solutions Tokyo」も加わり、計4つのイベントが一緒に開催されている。

 今までCOMDEX/Japanは春先に開催されていたが、今年1月に11月に延期することを発表。その発表の中で「併催イベントを増やすことで、450社の出展社予定する」としていたが、蓋を開けてみれば285社と昨年の411社をも大きく下回る結果となった。

 初日の9日は天気もよく、人手はそこそこあった。しかし、展示会場は幕張メッセの5~7ホールしか使っておらず、通路幅も広いため、なんとなく寂しい雰囲気。また、Enterprise Solutions Tokyoの色合いが濃く、大半の展示は企業向けで、個人向けの製品はほとんど出展されていない。個人ユーザーがパソコン系のイベントを期待して行くと、肩すかしを食らうことは確実だ。

 そういった会場の中で、1社で最も大きなブースを構え、人も集めていたのは、やはりマイクロソフトだ。Windows 2000のプレゼンテーションでは、観客席にWindows 2000をインストールした実機を用意。説明を聞きながら実際に操作ができるようになっており、大人気。立ち見も多く黒山の人だかりができていた。ただし、ここで説明されている内容はActive DirectoryやIntelliMirrorといった、どちらかと言えば企業向けの説明がほとんどだ。

 なお、今回展示されているWindows 2000は、現在一般のテスターに配布されているβ3より、製品版に近いRC2となっている。なお一般のβ3テスターには、今月末ぐらいからRC2の配布を開始するそうだ。

Windows 2000のプレゼンテーションには黒山の人だかり。各社のWindows 2000プリインストールマシンを触りながら説明を聞けるので、理解しやすいだろう 展示されているマシンにインストールされているのは、Windows 2000のRC2版だ。ちなみにβ3では「5.00.2031」となっていた

 国内メーカー系のPC関連の参考出品としては、Windows 2000 Hardware Partner PavilionでメルコがIEEE-1394対応CD-RWドライブとMOドライブ、アイ・オー・データがIEEE-1394対応MOドライブを出品しているのみといってもいいぐらい、目新しいものは見当たらなかった。

アイ・オー・データはIEEE-1394対応640MB MOドライブを参考出品 ドライブ自体は、既発売のUSB対応ドライブと同じもの。USB版で添付されているIDE-USB変換ケーブルが、IDE-IEEE-1394変換アダプタに変わっただけだ。なお、変換アダプタは製品版では、もっと小さくなるという。発売日などは未定だが、価格はUSB版とほぼ同じになるとしている。

メルコはIEEE-1394対応640MB MOドライブを参考展示。ハードウェアは既発売のFireWire対応版と同一だが、ドライバやユーテイリティがWindows対応のものになる。発売は2000年、価格は未定だがFireWire版より安くなるとしている。 メルコではIEEE-1394対応CD-RWドライブも参考出品している。年内の発売が予定されており、価格はSCSI対応の製品より高くなる見込み。

 国内メーカー以外の製品では、韓国や台湾製の新しいMP3プレーヤーや、ペンギン型に続く動物をイメージしたケースが出品されている。そういった意味では国内メーカーの数倍、PCの個人ユーザーの目を楽しませてくれる製品が展示されているといえるだろう。

SPKのブースでは、ポータブルMP3プレーヤーが参考展示されている。内蔵メモリは搭載せずスマートメディアスロットを備える。外形寸法は60×60×16mm(幅×奥行き×高さ)、重量55gと小さいが、トラックNo.などが表示できる液晶も備えている。

インターフェイスはパラレル。バッテリは単4電池1本で、約6時間の再生が可能。年内に15,000円程度で国内販売するとしている。

SPKブースでは、録音のできるMP3プレーヤーも展示している。こちらは、内蔵メモリ(32/48MB)のみ。外形寸法は72×89×16.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量70g。単4電池2本で駆動する。

インターフェイスはパラレル。年内に18,000円程度で国内販売するとしている。

アーテックス・ジャパン(YUAN)も、USB対応録音機能を搭載したMP3プレーヤーを参考出品している。デザイン的にはRio 500に似ているが、液晶に曲のタイトルなどの文字は表示できない。また、USBポートから充電できるという特徴を持っている。

外形寸法は55×95×16mm(幅×奥行き×高さ)、重量65g。単4電池2本で、約6時間再生できる。内蔵メモリ32MBと64MBの2モデルを用意。オプションとして32/64/128MBのメモリモジュールが用意される。国内発売は来年春。価格は内蔵メモリ32MBモデルが15,000円程度、64MBモデルが2万円程度としている。

達城(Sungmin)は、話題を呼んだペンギンケースに続く動物ケースシリーズを参考展示している。左から「MOUSE」、「KITTY」、「DOGGIE」、「BEAR」の4種類が用意され、フロントパネルだけ交換することもできる。ペンギンに比べるとデザインに無理があるようにも思うが、ひと笑いくらいはとれるかも? 発売は1月下旬、価格はペンギンよりも高くなるという

□COMDEX/Japan'99のホームページ
http://www.sbforums.co.jp/comdex99/
□関連記事
【1月20日】COMDEX Japan '99延期、11月に開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990120/sbforums.htm
【'98年4月9日】COMDEX Japan '98レポートインデックス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980409/comdex_i.htm

('99年11月9日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp