価格:オープンプライス
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カノープス株式会社は、既に流通関係に情報が公開されていた「GeForce 256」搭載ビデオカード「SPECTRA 7400」を正式に発表した。11月中旬から、オープンプライスで発売され、店頭予想価格は4万円前後が見込まれる。対応OSはWindows 98/NT 4.0。
「SPECTRA 5400 Premium Edition(5400 PE)」のオプション「SSH TypeB」、「BB75ケーブル」、「SSH TypeD-TV」が使用可能。
同社のRIVA TNT2 Ultraを搭載する5400 PEは、コアクロック150MHz/メモリ183MHzで動作しているので、動作クロックでは劣っている。そのため、GeForce 256の目玉であるハードウェアによるトランスフォーム&ライティング(T&L)に対応してないDirectX 6を使用する場合は不利になる。「クロック的には遅くなっているが、ビデオチップ以外の回路やドライバの改善により、DirectX 6では5400 PEと同程度の速度になる」(同社)という。なお、従来通りクロックを変更するツールが付属している。
やはり、GeForce 256の真価が発揮されるのは、OpenGLや、DirectX 7などハードウェアによるトランスフォーム&ライティング(T&L)に対応したAPIを使用したソフトを使用したときだ。実際、説明会で行なったOpenGLを使用したQuake IIのベンチマークでは、5400 PEの3倍近くの値を出していた。
電源コネクタは、後端に横向きに設定されている。コネクタの横にはレギュレータも搭載している |
消費電力はAGPバスが3.3V 5A、5V 2mA、12V 30mAで、電源コネクタは5V 2.2Aとなっている。AGPバス側の電源はGeForce 256でほとんど使用しており、電源コネクタからはファンや周辺回路などに供給しているという。そのため、電源コネクタをささずに、使用すると画面が崩れてしまい、正常に使用することは出来ないとしている。
本当に別途PCの電源ユニットから電源を供給する必要があるのか、疑問があるが「GeForce 256は消費電力が大きく、3Dゲームなどを長時間行なった場合に不安があった」とし、他社製のAGPバスからだけ電源を供給しているカードに対して「不安がある。もしかすると電源がらみでトラブルが起こるかもしれない」とした。
搭載するファンは5400 PEと同じ動圧流体軸受けタイプで、サイズが一回り大きくなり消費電力も140mAから300mAに2倍以上パワーアップしている。また、チップとファンの間に使用しているシリコングリスも、さらに高品質なものに変更されている。
添付ソフトは「WinDVD」で、ゲームなどはバンドルされない。「ゲームのバンドルは検討したが、SPECTRA 7400を活かせるタイトルがなかったので、バンドルしなかった」とのことだ。
搭載ファンの比較。左がSPECTRA 7400用、右がSPECTRA 5400用。見てわかるとおり一回り大きくなっており、消費電力も2倍以上になっている | シリコングリスも変更された。左の白い方がSPECTRA 5400で使用しているもの、右の灰色の方がSPECTRA 7400で使用しているもの | SPECTRA 7400使用されているシリコングリス。かなり高価のものとのことだ |
□カノープスのホームページ
(10月15日現在、この情報は掲載されていない)
http://www.canopus.co.jp/index_j.htm
□関連記事
【10月13日】カノープスのGeForce 256搭載ビデオカード「SPECTRA 7400」概要判明
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991013/canopus.htm
□関連記事
【10月12日】カノープス、GeForce 256搭載ビデオカード発売へ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991012/canopus.htm
('99年10月15日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]