'99年10月6日 発表(現地時間)
米SanDiskと株式会社東芝は、大容量フラッシュメモリの開発、製造事業における長期的な提携を発表した。両社は、折半出資の合弁会社を2000年1月までに設立し、2002年には、年間1億ドルの売上を目指すという。
提携の主な狙いは、東芝の0.16/0.13ミクロンプロセスのNAND型フラッシュメモリ製作技術と、SanDiskの多値化技術を利用した、512M/1Gビットフラッシュメモリの開発と、SDメモリーカード用コントローラの共同開発。製品は東芝の四日市工場やDominion Semiconductorなどで製造され、両社に供給される。
東芝セミコンダクター社長の、森本泰生氏は「この提携により東芝は、デジタルカメラやボイスレコーダー、ビデオゲームなどに活用され、急激な成長が見込まれるフラッシュストレージ事業を、さらに推進していく」とし、「SanDiskとの提携は、われわれの顧客にとっても、混戦状態のフラッシュストレージ製品市場に決定的な製品を供給するいう意味で、有益である」と提携の意味を説明している。
SanDiskのCEO Eli Harari氏は「フラッシュストレージ事業におけるパイオニア2社によるこの戦略的提携は、SanDiskにとっては今後拡大していく市場の要求を満たす体制を作り出すための画期的な出来事だ」とし、「ギガビット級のフラッシュメモリの開発は、コスト的にも技術的にも挑戦である。東芝の先進的なIC製造技術とSanDiskの多値化技術が組み合わさることで、両社に大きな利益をもたらすだろう」と述べ、最後に「この提携は将来的には、両社と松下で共同で開発しているSDメモリーカードの開発を強化することにつながるだろう」と語った。
□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/1999_10/pr_j0703.htm
□米SanDiskのホームページ(英文)
http://www.sandisk.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.sandisk.com/pr/
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【8月25日】松下、SanDisk、東芝、著作権保護対応次世代メモリカード「SDメモリーカード」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990825/sdm.htm
('99年10月8日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]