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HandSpring、Palm OS搭載のPDA「Visor」

'99年10月北米出荷開始
Visor


 米HandSpringは14日(現地時間)、Palm OSを搭載したPDA「Visor」シリーズを発表。日本国内での発売は2000年になる予定だ。HandSpringは3ComでPalmシリーズの開発に携わっていたスタッフが'98年に設立したばかりのベンチャー企業で、Palmユーザーの間では以前から「Visor」の発売が待たれていた。

 「Visor」の特徴としては、USBポート標準搭載と、独自のエキスパンションスロット「Springboard Slot」の装備が挙げられる。Springboardはちょうど任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」のように、本体背面に装備されたスロットで、アプリケーションソフトを入れたカセットをはじめ、メモリ、モデム、スマートメディアリーダー、MP3プレーヤー、ページャ(ポケベル)、デジタルカメラ、ボイスレコーダー、バーコードリーダーなど様々なオプションを装着できる。

 Visorシリーズは3モデルが用意される。「Visor」は本体色がグラファイトのみ、2MBメモリ搭載で179ドル。「Visor Deluxe」は本体色が5色用意され、8MBメモリ搭載、スリップケース付きで249ドル。いずれもPCと接続するUSBインターフェイスのクレードルが付属する。米国ではHandSpringのWebサイトの予約販売の場合10月出荷、店頭販売は2000年になる予定。
 「Visor Solo」はクレードルなしのモデル。本体色はグラファイトのみ、2MBメモリ搭載で149ドル。インターネット販売で11月から出荷される。なお、HandSpringではUSB接続のクレードルとシリアル接続のクレードルをオプションで発売するため、後からクレードルを入手することもできる。内蔵メモリをバックアップするSpringboardモジュールもオプションで用意されるため、単体での使用も可能だ。

 赤外線は全機種標準装備で、液晶はバックライト付き、マイクロフォン内蔵。Microsoft OutlookとPalm Desktopとのシンクロナイズを標準でサポートする。重量約153g。

 ソフトウェアは、Palmプラットフォームの数千のソフトが利用できるとしていることから、従来のPalm/WorkPadで動くソフトはおおむね利用できるようだ。山田氏によるJ-OSがサポートすれば、日本語環境でも十分使えるだろう。

 パソコンとの接続では、Windows 98とMacintoshを標準でサポートする。ソフトは、3Com Palmシリーズで標準のアドレスブックやEメールソフトなどのほか、To Do listをマージして表示でき、週・月・年での予定表示ができる「Advanced Date Book」や関数電卓が標準で付属する。

 Springboardスロット用オプションは当初、ゴルフゲームの「Tiger Woods PGA Tour Golf」、8MBフラッシュメモリ、内蔵メモリのバックアップモジュール「Quick Backup Module」の3種が用意される。ほかに、モデムモジュールも年内にはリリースする見込みだという。

Visor Deluxeは5色をラインナップ オプションのメモリバックアップモジュール オプションのモデムモジュール

□HandSpringホームページ
http://www.handspring.com/
□プレスリリース
http://216.35.16.11/pr1.html

('99年9月17日)

[Reported by hiroe@impress.co.jp / 画像はすべてHandSpring提供]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp