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ぱそまる'99 展示会場レポート
~ インテルのコンセプトPCからキティモデルまで ~

会場入り口

会期:7月30日~8月1日 AM10:00~PM5:00

会場:東京ビッグサイト西1、2ホール

入場料:500円


 ファミリー層向けマルチメディアを中心とした展示会「ぱそまる'99」が7月30日、東京ビッグサイトで開幕した。電子マネーの実験やホームバンキング、ホームオートメーションなど、近い将来のビジョンの提示が中心だが、そんな中ウェアラブルコンピュータの現状紹介や、インテルがIDF(Intel Developer Forum)で公開していたコンセプトモデルの展示を行なうなど、見所のある展示会となっていた。なお、デジタルミュージック・フェア(MIDI WORLD '99)も併設されているので、音楽好きも足を運んでみてはいかがだろうか。


■インテルがコンセプトモデルを展示

 インテルが'98年のIDF(Intel Developer Forum)で展示していたKatmaiベースのコンセプトモデルが、インテルと積水ハウスのブース「ハートフル・マルチメディア住宅」で展示されている。ブース自体は「マルチメディアを取り入れた住宅はこんなに便利」といったコンセプトの紹介がメインだが、マニアックな来場者はコンパニオンの説明そっちのけでインテルのマシンをチェックしていた。

このコンセプトモデル、ディスプレイの横に置かれ、いかにも現在動作中といった雰囲気だが、コードが接続されておらず、実はモックアップ。ちょっと残念 こちらは前面下部のインターフェイス部分のアップ。USB端子などが見える こちらは裏面。コードが散らかっているため、遠目では判別つかなかったが、ディスプレイ端子は机の下に繋がっている
こちらは「Concept pc tetra」。tetraの方が完成度は高いようだ。ただし、電源が接続されてはいるがやはりモックアアップで、電源ランプが点灯しているだけとのこと インターフェイス部分は右横面に集められている。通風口からは中をかすかに垣間見ることができる Easy PCの中身も展示されているのだが、近くには何も説明がない

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□関連記事
【'98年11月4日】Intel Developer Forum開幕、Katmaiベースのコンセプトモデルが登場
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981104/idf.htm


■ウェアラブルPCの現状がギュッと詰まった「ウェアラブル・ライフ・フェア」

 こういった展示会ですっかり定着した間のあるウェアラブルコーナーだが、今回も来場者の関心を集めていた。今回の展示はウェアラブルに関する技術展示が多く、ウェアラブルの現状を知ることができる。

現在、発売されているものを中心に構成したウェアラブルスタイル 会場には近い将来実現されるであろうウェアラブルファッションがいくつか展示されている。実現性の高いデザインが多いように感じた '99年10月に実験が行なわれる「ハイブリッド水族館」用の端末。センサーを付けて歩き水槽の前に来るとその水槽にいる生物の説明を聞いたり、データを閲覧することができる。また、どのようなルートを通ったかも記録され、家に帰りサーバにアクセスすれば巡回ルート通りにデータが再生され復習することができるという
NTTのODS(On Demand Station)技術を使ったPHS端末。この端末で自宅のネットワークに接続し、お風呂を沸かしたり、といった操作も可能になるという 野生動物の位置情報探査にPHSを利用した例。会場にはカラス用のシステムが展示されていた。カラスにこのシステムを取り付けてどのような行動をとるかを調べるらしい


■今年も展示されていたキティモデル

 「ぱそまる'98」ではサンリオのブースに、ピンクの「FMV-BIBLO NCIII13D Kittyモデル」が出展されていた。ならば今年も……というわけでサンリオブースには「FMV-BIBLO MC/30 キティモデル」が出展されていた。今年はスカイブルーといった色調で、デザインもシンプル。ただし、バッテリとキーボードは相変わらず灰色で、「色を変える予定は?」と質問してみたところ担当者は「キーボードの色の変更は高価なため、20~30万円の量産モデルならいざ知らず1,000台限定モデルでは難しい。また、キーボードの色を変更した場合、表示されている文字の色も変更しなければならない」ということで、価格とのトレードオフでこの色なのだという。「そのかわり、タッチパネル用のペンは色をそろえてみました」とのこと。

個人的には去年よりスッキリしたデザインで気に入っているのだがいかがだろうか? ペンもブルーだしね 裏面にあるバッテリ部分が灰色なのがわかる。ちなみに電源ボタンも青色となっている

□サンリオのホームページ
http://www.sanrio.co.jp/
□製品情報
http://store.pmall.ne.jp/cgi-bin/ncommerce3/ProductDisplay?prrfnbr=72132&prmenbr=40137


■「TwinVQ」と「ID付きスマートメディア」を使ったポータブルオーディオプレーヤー

 ハギワラ シスコムがID付きスマートメディアにTwinVQフォーマットで記録し、音楽などを再生することができるポータブルオーディオプレーヤー「SD-1」を展示。またスマートメディアに音楽を記録するFlashGate IIも同時に展示していた。SD-1は、ID付きスマートメディアを使うことで著作権問題をクリアしたとしており、50分の音楽を再生することができる。「フォーマットをMP3にしなかった理由は?」の問いには「MP3のフォーマットは正式にはスマートメディアに対応していないから」ということで、周辺機器メーカーらしく記憶メディアの方針に沿った展開をしていくようだ。

TwinVQフォーマットを再生するポータブルオーディオプレーヤー「SD-1」。薄くて軽い こちらは同時発売のスマートメディアリーダー/ライタ「FlashGate II」。インターフェイスはUSBで、Windows 98、iMac、Macintosh G3に対応

□ハギワラ シスコムのホームページ
http://www.hscjpn.co.jp/


■iMac専用? トランスルーセントキーボード

デジタルミュージック・フェアのApple Computerブースに展示されていた島村楽器のトランスルーセントキーボード「MusiMac」 こちらは島村楽器のブースに展示されていたもの。詳しい資料がなかったためわからないが、ほぼ同等の機能を持つのではないか。「STUDIO 37」と書かれている ローランドブースに展示されていたキーボード。と言ってもこちらはPowerBook G3のキーボード。透けてます

□島村楽器のホームページ
http://www.shimamura.co.jp/japanese/jindex.html


ぱそまる'99のオフィシャルサイト
http://www.nikkei.co.jp/events/pasomaru/
デジタルミュージック・フェア(MIDI WORLD '99)のホームページ
http://www.midi-world.com/

('99年7月30日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp