ジー・エス・エム株式会社(G.S.M.)は、デジタルスチルカメラの国内市場調査結果を発表した。この調査は、メーカーとチャンネルからのデータの提供を受けて、入力機器市場調査会社の米InfoTrendsとの共同プロジェクトにより分析を行なったもの。
G.S.M.では、デジタルカメラ市場は今までのような急激な成長はおさまるが、今後も2桁以上の成長が見込め、2003年には1,800億円市場になると予測。成長が持続する要因として、「'98年前半まではデジタルカメラのユーザーはPCユーザーで占められていたが、'98年後半からは従来の銀塩フィルムカメラ的な用途でも使われ始めた」など、ユーザー層の広がりを挙げている。
また今後についても、「2000年~2001年にかけては100万画素クラスの平均小売り価格が2~4万円に下がる。さらに2001年までにはデジタルDPEサービスのインフラが整備されるので、今まで以上にPCユーザー以外の消費者がデジタルカメラを購入し始める」としており、よりユーザー層が広がると分析している。
台数は販売ベース、金額は平均小売単価を元に算出 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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画素数別のシェアでは、'98年には市場の中心が急激に100万画素クラスに移行し、6割以上のシェアを獲得した。また、'99年春に200万画素モデルの出荷が開始され、100万画素クラスへの移行を上回るスピードでシェアを伸ばしており、'99年にはシェアが50%を超えると予測している。これは、100万画素クラスでの課題だったレスポンス、感度、バッテリ寿命、操作性などが、200万画素クラスではかなり改善され、画質もコンシューマでは十分余裕があるという認識が深まったためと分析している。
一般的に「100万画素クラス」と呼ばれる製品は「100万~200万画素」に、 「200万画素クラス」と呼ばれる製品は「200万~300万画素」にそれぞれ分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(注)グラフおよび、データはG.S.M.提供
□G.S.M.のホームページ
http://www.gsm.to/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.gsm.to/material/DC99(PDF).PDF
('99年7月30日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]