VIA Technologiesは、PC133に対応した「Apollo Pro133」チップセットを発表した。価格はOEM供給時で、29ドル。

　Apollo Pro133は、66/100/133MHzのFSBおよびメモリクロックとAGP 2Xに対応し、第4四半期に登場する133MHz FSBで動作するPentium IIIなどのCPUに対応するという。現状ではPC133に対応したCPUは存在しないが、FSBとメモリクロックを独立して設定可能で、PC133対応メモリを利用することで、メモリのみ133MHzで使用できる。CPUは、Slot 1とSocket370プラットフォームのPentium III/IIとCeleronに対応し、メモリは最大8バンク最大1.5GBのFP/EDO/SDRAM/VCM DRAMに対応する。同チップセットは、VT82C693Aノースブリッジと、VT82C596B“モバイル”サウスブリッジまたは、VT82C686A“スーパー”サウスブリッジで構成される。

　VIAは、National Semiconductor（NS）に同チップセットの製造を依頼し、NSの元Cyrix部門とIntelが契約したクロスライセンスにより生産が許可されていると主張しているが、米Intelは、VIAが133MHz FSBチップセットを製造／販売する権利はないとして、出荷差し止めを求める訴訟を起こしている。

　なお、秋葉原では既にApollo Pro133を搭載したAOpen「AX63 Pro」が発売されている。

□VIAのホームページ（英文）
http://www.via.com.tw/
□ニュースリリース（英文）
http://www.via.com.tw/news/99pro133.htm
□製品情報（英文）
http://www.via.com.tw/products/prod133.htm
□米Intelのホームページ（英文）
（7月21日現在、訴訟に関する情報は掲載されていない）
http://www.intel.com/
□関連記事
【7月1日】後藤弘茂のWeekly海外ニュース
～VIAがCyrix買収で本当に欲しかったものは何か～
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990701/kaigai01.htm
【7月17日】FSB 133MHz対応？のApollo Pro 133搭載マザー登場
第一弾はAOpen AX63 Pro、FSBとメモリのクロックは独立（Akiba PC Hotline!）
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/990717/ax63pro.html

('99年7月21日)

[Reported by taira@impress.co.jp]