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米Micron、メモリ生産トラブルを否定

'99年7月12日 発売


 米Micronは、Dresdner Kleinwort Benson証券会社が5日公開した「Micronが深刻なDRAM生産トラブルをおこし、メモリ供給不足がおこる」というレポートに対し、事実無根であるとのリリースを発表した。リリースによればMicronはメモリは同社の顧客によってテストされ、現在もフルボリュームで出荷しているという。同社は「Micronは、64Mbit DRAMを再デザインする必要があり、CompaqやHewlett Packardからオーダーをキャンセルされた」というレポートの内容を否定し、0.21および0.18ミクロンプロセスで製造される64Mbit DRAMの生産を中止する予定もスローダウンさせる予定もないという。

 同社のSteve Aoppleton社長兼CEOは、「我々は通常こういったアナリストのコメントには反応しないが、レポートの間違った情報による噂があまりにも扇動的で長期間続いた為、反応するのが適切であると感じた」とリリースの中で述べている。また、「不幸にしてDresdnerはこの間違った情報を市場に広め、他もその無責任なレポートに追従している。われわれは現在法的手段を調査している」と訴訟も辞さない考えを明らかにしている。

 Akiba PC Hotline!による秋葉原の価格調査では、既にメモリの値上がりが確認されており、1週間で2,000円値上げしている例もある。

□Micronのホームページ(英文)
http://www.micron.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.micron.com/news/1999_releases/7_12_99.htm
□ドレスナー・クラインオートベンソン証券会社レポート(日経エレクトロニクス)
http://ne.nikkeibp.co.jp/NEWS/990705micron.html
□関連記事
【7月10日】Micron生産トラブル説でメモリ価格が一転して急上昇へ
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/990710/etc_sdram.html

('99年7月12日)

[Reported by taira@impress.co.jp]


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