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IDC、'98年の日本国内OS出荷実績を発表

'99年7月12日発表

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 IDC Japan株式会社は、'98年日本国内のライセンスOS出荷実績を発表した。クライアントOSは、前年比1%増の875万5,000本にとどまり、サーバーOSは、32万9,800本と前年比5%伸びたという。サーバーのプラットホーム別では、Unixが前年比11%、Windows NT Serverが5%伸びたとしている。

 クライアントOSは、7月にWindows 98が発売され成長を延ばした。同じく7月に発売されたiMacのヒットにより、MacOSも出荷本数を伸ばしたが、伸び悩みを補うことはできず前年割れとなった。ビジネス市場では、安定した環境を求めてWindows 95が導入されたほか、セキュリティを求めた企業の認識変化および、マイクロソフトの企業向け販促によりWindows NT Workstationの導入も進んだとしている。

 サーバーOSでは、Unixが規制緩和の流れを受けた通信・金融・流通といった業種における新システムへの採用に加え、Windows NTで構築した分散システムをUnixサーバーに統合するという流れが市場を牽引した。サーバーOSの8割以上のシェアを持つWindows NT Serverは、小規模から大規模サーバーまで幅広く採用され、出荷本数を延ばしたという。

 IDCでは、'99年以降はクライアントOSが全体で20%成長し、出荷本数は1,046万2,000本に達すると予測している。コンシューマ市場では、PCの販売が引き続き好調で、ビジネス市場でも2000問題対応によるシステムのリプレースなどによってOSの出荷が増えるとしている。2001年以降のビジネス市場に於いては、Windows NT Workstaionに代わり、Windows 2000が本格的に導入されると見ている。

 サーバーOSは'99年以降、企業へのLinuxの導入が本格的に始まり、出荷本数は'99年には10,000本、2003年には65,000本に達し、既存Unixとほぼ同じ全体の10%を占めるという。'99年からはインターネットサーバーとしての用途のほかに、データベースサーバーとして浸透すると見ている。なお、同社によれば、2000年問題によりシステムのリプレースや、インターネット関連の新システム導入が続くため、今後5年はサーバーOS市場は年間平均成長率14%で拡大するという。

'98年クライアントOS
出荷本数シェア
'98年サーバーOS
出荷本数シェア
'98~2003年Windows
95/98/NT/2000出荷本数
('99~2003年:予測)

□IDC Japanのホームページ
http://www.idcjapan.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/071299Apr.html

('99年7月12日)

[Reported by taira@impress.co.jp]


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