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ビデオレターで「決戦」への期待感を語ったソニー・コンピュータエンタテインメントの丸山茂雄取締役副会長 |
「決戦」は合戦そのものにフォーカスをあてたリアルタイム制のストラテジーゲーム。
時代は安土桃山で、プレーヤーは豊臣軍か徳川軍のどちらの総大将になるかを選択してゲームをスタート。合戦に入る前に率いる武将たちのドラマがムービーなどで短く語られ、全体の戦略を決定した上でステージがスタートする。戦場では武将や部隊に対して直接指示しながら戦いを進めていく。ストーリーの流れは合戦の勝敗だけでなく、戦いの内容でも変わってくるという。用意されている戦いの中には「関ヶ原の戦い」や「大阪夏の陣」など大きなものから、奇襲作戦や架空の戦いも用意される予定だという。
会場では、騎馬隊の動きが実機を使ったデモとして公開された。騎馬隊を率いる武将をコントローラで操作すると、各兵士たちは別々に自由に動きながらも、全体としては武将の動きについて行くというリアリティあふれる動きを見せていた。デモでは50頭の騎馬隊を率いていたが最終的には200頭から300頭を一画面内に登場させたいとしている。
発表会では、コーエーの数多くの作品にプロデューサーとしてクレジットされながらも公の場所には姿を現わさなかったシブサワ・コウ氏(コーエー会長の襟川陽一氏)自らが登壇し「映画の中の武将となり合戦場で戦いたいという20年来の夢が実現できた」と熱い思いを静かに語り、「コーエーの得意な人間ドラマを、それぞれの武将の表情などをとおして表現していきたい。これは、PS2のエモーションシンセシスではじめて表現できた」とした。
「決戦」の提供媒体はDVD-ROMを予定しており、「このソフトはPS2専用か?」の問いには「現在はPS2専用と考えている。他社に関してはこれからどのようなマシンが登場するかはわからないので未定だ」と答えた。
開発スケジュールの厳しさについての質問には「企画は昨年から始めているが、実際の開発作業はこの2月から始めている。一応納期を決めて開発しているし、ある段階まで開発が進めばピッチが上がると思うので大丈夫だと思う。また、今回は若い開発陣で臨んでいるので、彼らに期待している」と完成に向けての意気込みを語った。
('99年7月9日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]