会場:NewYork Jacob K. Javits Center
■199ドル端末「iToaster」はBeOSがベース
いかにもセットトップボックス然としたデザインの「iToaster」は、200ドル以下という低価格でMicroworkz.comが提供するインターネット接続端末。本体にはキーボードとマウスが付属しており、ディスプレイかテレビに画面を表示することができる。OSにはBeOSを採用して、独自のメニューシェルを追加。ここにWWWブラウザの起動や、特定のアクセス先、電子メールの利用など目的別にアイコンを用意してある。実際に起動するアプリケーションは、BeOSに標準添付されているブラウザや、BeOS向けの統合ソフトなど既存のものがほとんど。メニューから先は、完全にBeOSの世界だ。
内蔵されるハードディスクは2GB程度の容量。ここにOSやアプリケーションがプリンストールされるほか、インターネット利用時のキャッシュなどに利用できる。家庭での利用以外に、ゲームを追加したり、アクセス先を特定したメニューを設置するなどしてカスタマイズした製品を、ホテルなどにも提供していく考えだという。
残念ながら本体はまだモックアップの状態。デモマシンはAMDのCPUで動作していたが、出荷時にはCyrixのMediaGXあたりが採用される可能性もある | メニューは出荷時にカスタマイズされるので、ホテルでの利用やKIOSKの情報端末向けなどでは、目的に応じたメニューに変更される |
□Microworkz.comのページ
http://www.microworkz.com
■負けずに登場! 149ドルで手に入る2台目のPC
製品の構成はISAのカード一枚と、インターフェイスボックス、そしてそれらを接続するケーブルとソフトウェアだけ。キーボード、マウス、モニタは別途、手に入れてください |
以前も同様のコンセプトの製品はあったが、今度は4台まで親機に増設できる。もちろんCPUは共用だから、大きなアプリケーションなどを利用するには全然向かない。カードのインターフェイスがISAということからも想像できるように、最低動作環境であるPentium 100MHzクラスの古いPCを、特定の用途に有効活用するという使い方が無難だろう。
□Vega Technologiesのページ
http://www.vegatechnologies.com
■晴天のニューヨークに出現する赤い傘集団の謎?!
どこをどう見ても雨など降りそうもなく、実際に会期中はポトリとすらこなかったのだが、なぜか展示会場内は傘を持ち歩く人でいっぱい。しかも揃いも揃って、みーんな赤い傘である。
実はコレ、ノベルのブースでステージデモを見て、さらにブース内の各コーナーでひととおり説明を聞くともらえる、まさに“ノベルティ・グッズ”なのだ。しかも、ここが一日中、大混雑の大行列。プレスルームがこの奥に位置していることもあってこの人混みを掻き分ける機会も多く、プレスにとってはかなり大変。それに手に入れるまでは、たぶん1時間以上はゆうにかかっているとも思われる。
皆さん、そんなに傘が欲しいっすか? こちらは雨も少ないから、傘なんて買うまでのことはないと考えられている品物なんでしょうかね。
みんな揃って、傘、傘、傘。ひとりで何本も抱えている人も見ますが、他の展示はご覧になっていらっしゃるんでしょうか? |
■今回イチオシ、最強のコンパニオン!?
AOLブースで愛嬌をふりまいていたロボット。腰のあたりについたレンズでモニターしながら遠隔操作で動いている模様。カメラを向ければカウントダウンをしてくれるし、気に入った来場者には、かぶっている帽子(傘下のCompuServeのもの)までプレゼントしてくれる愛想のよさ!。胸にはちゃんと出展者バッヂも付けてます。
ときおりダッシュしたり、後ろからこっそり近づいて来場者をびっくりさせたりと、疲れ知らずに活躍してました |
□PC EXPOのホームページ(英文)
http://www.pcexpo.com/
('99年6月25日)
[Reported by 矢作 晃]