標準価格:未定
通信アダプタを取り外してみたところ。写真のものはモックアップで、実際の商品はもう5mm~6mm薄くなると言う |
通信アダプタの背面写真。モックアアップのためカセットは差し込まれていない。製品版でも同様にコードは収納可能となる |
WonderGateは、WonderSwanの通信ポート(周辺機器差し込み口)にセットし携帯電話やPHSと接続して通信をする通信アダプタ部分と、ブラウザソフト/メールソフトを収録したカセットで構成される。接続できる通信端末は携帯電話/PHSで、「バンダイとしては1つのメーカーに絞るつもりはない」としており、cdmaOneに関しても「考えている」という。対応するプロトコルは「PDC」、「PPP」、「TCP/IP」で、接続スピードは9,600bps。発売当初は接続時間での課金となる予定だが、早い段階でパケット通信(PDC-P)やPIAFSにも対応する予定。電源は単4電池1本で、連続5時間程度の通信が楽しめるという。
通信カセットにはブラウザソフトとメールソフトが収録されており、このほかにもミニゲームをダウンロードして遊ぶことができるダウンロード機能も収録している。
ブラウザソフトはHTML3.2に対応しており、Tableタグへの対応、GIF、アニメーションGIFの表示、8ドットと12ドットの大小2段階のフォント表示などに対応している。ブックマークは20件まで保存可能。
メールソフトはPOP3/SMTPに対応。50件のメールアドレスを登録でき、2バイト文字で320字のメールを100件まで保存できる。またHTMLメールに対応するほか、画像も添付することが可能。文字入力はソフトウェアキーボードで行なわれるが、wwwやco.jpなどのよく使う文字列をワンキーで入力することができる“URL入力支援機能”なども搭載される。
ミニゲームはダウンロードした時点で通信が切断され、オフラインで遊ぶことになる。容量は32KB程度を予定しており、バンダイによれば「元祖『たまごっち』が8KB程度。この程度ならば10秒程度でダウンロードが完了する」という。本体にはSRAMが搭載されているためダウンロードしたゲームはバックアップ可能。
このほか、WonderSwan独自のプロトコル“SIP(Swan Internet Protocol)”を開発したことを明らかにし、このプロトコルを使うことで、これまで通信対戦ゲームを作ったことのないメーカーでも簡単にゲームを開発することができるという。
バンダイはWonderGateの販売形態については「当社が販売するのではなく通信サービス各社が販売する方向で話し合いをしている。販売会社によって、デフォルトで接続されるプロダイダを変更するなどの仕様も考えている。また、接続料金も通信利用明細などに組み込まれ、同時に引き落とされるのがいいと思う」としている。価格は未定としてるが、「本体(4,800円)に準じた価格になるだろう」としており、4,000円から5,000円程度とみられる。
バンダイによれば、「WonderSwanの購入層は16歳以上で、この層は携帯電話やPHSを使いこなしており、ユーザー層として一致する」としており、「WonderGateの利用者数は100万台を考えている」と自信のほどを伺わせていた。
WEBサイトの表示例。モックアップのためシールが貼ってあるだけだが、TableタグやGIFアニメも表示可能になるという | 発表会で展示されたものはWeb画面をただ表示するだけだったが、製品版では圧縮して1画面に収まるように表示する予定だという。9,600bpsで接続していることがわかる |
('99年6月23日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]