会場:台北世界貿易センター展示場
台北国際コンベンションセンター
主催:TCA(台北市電脳商業同業公会)
CETRA(中華民国対外貿易発展協会)
COMPUTEX TAIPEI '99の2日目、National SemiconductorのCEO、Brian L. Halla氏による基調講演が「Information Age,Technology,and Taiwan!」と題して行なわれた。講演では、一般的なPCの全機能を1チップに集積する、いわゆる「pc on a chip」が可能になったことが明らかにされ、「(インターネットの普及により)今後PC以上に伸びていく」という家庭向け情報機器(information appliances)の心臓部として、PC関連技術を持っている同社が優位にあることを強調していた。
information appliancesの成長予想 | information appliancesの位置付け |
今回明らかにしたのは、同社が「IA-on-a-Chip」と呼ぶチップ。これは、従来のMedia GXコアを中心にIDEやUSBなどの周辺I/O、さらにはMPEGデコーダなどを統合したもので、これまで「pc on a chip」と呼ばれていたものとほぼ同じ構成となっている。また、用途に応じた設計変更が容易であることも示され、一例として同社が提案する個人用Web端末「WebPAD」を1チップで実現するために無線LANモジュールを組み込んだ「WebPAD on a Chip」などの例が挙げられた。
IA-on-a-Chip | 搭載可能なコンポーネント | WebPAD on a Chip | WebPAD |
なお、会場内のNational Semiconductorブースでは「IA-on-a-Chip」として、CPUコアのほかにメモリコントローラ、IDEインターフェイス、RGB出力機能や音声入出力機能などを統合した「1チップPCボード」を展示していた。搭載された大型のチップには「MEDIA PC2」とのマーキングが入っていたが、説明員によれば「あくまでもサンプル」とのことで具体的な説明は特に無かった。
展示されていた「1チップPCボード」 | MEDIA PC2 |
('99年6月2日)
[Reported by suzuki-k@impress.co.jp]