ソニー、ペットロボットを製品化。インターネットで限定販売


'99年7月上旬出荷

標準価格:AIBO(ERS-110) 25万円
     AIBOパフォーマーキット(ERF-510) 5万円

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AIBO(ERS-110)
 ソニー株式会社は、以前から展示会などで参考出品をしていた4足歩行型エンタテインメントロボット「AIBO(ERS-110)」を製品化した。インターネットのみで受注を受け付け、価格は25万円となっている。受け付け開始は6月1日午前9時からで、国内3,000台、米国2,000台の限定発売。限定台数に達した時点で受注終了となり、7月上旬から出荷が開始される。また同時に、AIBOの動きを編集できるWindows用ソフトと、8MBメモリーステイック、PCカードアダプタをセットにした「AIBOパフォーマーキット(ERF-510)」も5万円で発売する。

 AIBOは自立型のロボットで、感情表現や学習/成長機能も持っている。自律モードの他にゲームモードとパフォーマンスモードを搭載しており、付属のリモコン「サウンドコマンダー」を使用して、指示通りに動かすこともできる。記憶媒体はメモリーステイックを採用。この中に同社独自のOS「Aperios」を含めた、全システムが入っている。バッテリは専用で、自律モードで約1.5時間の動作が可能。充電は付属の「ステーション」に置いて行なう。重量は約1.6kgで、実際に持ってみると存在感のある重さだ。

 ソニーではAIBOについて「今回は高価で数も限られているが、まったく新しい市場を開拓する製品だ。10年後にはこういった製品が、どこの家庭にも2、3匹いるような将来像を描いている」としている。またOSも含めシステム全てがメモリースティックで供給されることについては「今回出荷される5,000台には、全てソニー独自のOSとアプリが搭載される。しかし、AIBOにはハードウェアとしての側面もあり、まさにCDプレーヤーのようなもの。他社がAIBO用のOSやアプリを開発してくれることを期待しており、その体制整備も考えている」と述べている。

【主な仕様】
・CPU:64bit RISC
・メインメモリ:16MB
・関節(自由度):顎 1/頚 3/脚 3×4本/尾 2
・センサ:18万画素CCD、ステレオマイク、温度センサ、測距センサ、加速度センサ、角速度センサ、タッチセンサ
・動作時間:約1.5時間 (自律モード時)
・外形寸法(幅×奥行き×高さ):156×274×266mm
・重量:約1.6kg(バッテリ、メモリーステイック含む)
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発表会では高城剛氏が登場。「AIBOと一緒にスターウォーズの封切りを待つ列に並びたい。絶対R2-D2よりを人気を集める」と語った。AIBOをプレゼントされると、大事そうに抱えて舞台を降りた。 石井竜也氏は、ビデオでコメントを寄せた。「こいつにはジョンという名前をつけた。嫌がっているみたいだけど……。ライブに連れていって、一緒に出演したい」

ステーションにのっているAIBO。こうやって充電する。写真右にあるのがAIBOに指示を出す「サウンドコマンダー」。 ちょうどお尻にあたる部分の蓋を開けると、メモリーステイックスロットが見える。その下にあるのはバッテリパック。 お腹には充電用の端子が設けられている。
AIBOの動きを編集できるWindowsソフト「AIBOパフォーマーキット」。ソフトの他に、8MBメモリーステイック、PCカードアダプタも同梱されている。 AIBOの動きを設定しているところ。ちょうどアニメションのキーフレームを作っていくようにして作成する。作成した動きはメモリースティクに書きこんで、AIBOのお尻に差し込む。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/soj/CorporateInfo/News/199905/99-046/index.html
□「エンタテインメントロボット」のホームページ
http://www.world.sony.com/robot/

('99年5月11日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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