IBM、薄型のWorkPad c3発表。PHSアダプタの開発も表明

WorkPad c3 '99年5月21日 発売

標準価格:オープンプライス
(IBM PC Direct直販価格 54,900円)

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 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、パームサイズのPIM WorkPadシリーズに新製品「WorkPad c3」を追加した。発売は5月21日、価格はオープンプライスで、IBM PC Directの直販価格は54,900円。

 米3ComのPalm Vをベースにした機種で、サイズは79×11.35×115.5mm(幅×奥行き×高さ)と、従来のWorkPadよりも薄型となった。重量も119gと軽い。バッテリは乾電池からリチウムイオン充電池へと変更された。バッテリ寿命は約2週間。日本語OSをはじめとするソフトウェアの仕様は従来のWorkPadと共通だが、内蔵フラッシュメモリが2MBのため、英和/和英辞典の辞書が一部削減されている。

 オプションとして、本体と合体できる専用の33.6kbpsモデム「WorkPad c3モデム」(35,800円)、充電器とコンセントアダプタなどがセットになったトラベルキット(9,800円)などが用意される。

 またIBMは、WorkPad単体で直接通信可能なPHSアダプタを開発する計画。これは、WorkPad用拡張スロット用と、c3用の外付けタイプの2つが用意される。データ通信速度は当初は32kbpsだが、将来的には64kbpsにも対応予定でアップグレードも可能としている。キャリアについては各社と協議中としており、現状では明らかにされなかった。出荷時期については第3四半期ごろとしている。また、携帯電話のパケット通信アダプタについては小型化が難しいため当面は考えていないとした。なお、アイ・オー・データ機器から携帯電話/PHS用の接続アダプタ“スナップコネクト”のc3対応版が第3四半期に出荷予定。

 今回の発表および米国でのWindows CEベースのz50の発売により、“WorkPad”という名称は、PCより小さいモバイル機器の総称として使用される。また、z50の日本語版発売については、当面予定されていないと言明された。

 また、日本IBMではスリーコムジャパンの協力を得て、Palm Computing Platformのパートナー企業での開発を支援するための「Palm Computingソリューションセンター」を5月20日に青山にオープンする。企業でのソリューションの一環としてPalm OSベースのWorkPadを使用する場合の支援が目的で、パートナー企業としてオラクル、サイベース、ロータスなどが参加している。

□日本IBMのホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ibmlink.japan.ibm.co.jp/cgi-bin/PREScgiDep.pl?docid=PRES1285&caps=N&perc=90&keywords=
□製品情報
http://www.ibm.co.jp/pc/workpad/index.html

('99年5月11日)

[Reported by date@impress.co.jp]


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