ソニー株式会社は、次期VAIOに搭載予定のMPEG-2エンコーダ/テレビチューナ専用のテレビ番組録画/再生/管理ソフト「Giga Pocket」を開発した。
インターネットTVガイドのバイオ対応版番組表。左下にある[予約]アイコンをクリックすることで、自動的に予約が完了し、番組名、出演者などの情報も取り込まれる。 | 番組予約画面。ウイザード形式で設定していく。ここでは、ビデオカプセル有効期限も設定できる。 |
なお、このソフトウェアは今夏発売予定のMPEG-2/テレビチューナ搭載VAIOのプリンインストールソフトとなる予定。PCV-S610/620シリーズにつていては有料のアップグレードが検討されているが、時期や価格などは未定となっている。また、ソフトウェア単体、カードとソフトウェアとのセットでの販売は行なわないとしている。
Giga Pocketの最大の特徴は、株式会社東京ニュース通信社が運営するWeb上の番組表「インターネットTVガイド」と連携していること。インターネットTVガイドには「バイオ対応番組表」が用意され、5分以上の番組すべてに「予約」アイコンがつけられている。このアイコンをクリックすると開始時間、終了時間、チャンネルはもとより、番組名、出演者などの情報が自動的に設定されるので、面倒な入力なしに予約が行なえ、番組のデータベースも構築できる。
また、Giga PocketとWebサーバーソフトやリモートアクセスサーバーを組み合わせればインターネット経由で、他の端末からWebブラウザ上で予約設定が可能。同社では「サポートは難しいが、設定方法については公開できるようにしたい」としている。
Gigaビデオレコーダーの画面。左下が録画用、右下が再生用のインジケータになっている。また、その下にはサムネールを使用したフィルムロールが流れている。 |
録画した番組は「ビデオエクスプローラ」で一元管理する。この画面上ではサムネイルだけの再生ができるほか、任意にジャンルわけして整理でき、ビデオデータベースとして機能する。なお、このソフトではWindowsの1ファイル4GBまでという制限を超えるため、ビデオファイルの形式が独自のフォーマットとなっておりビデオカプセルという単位で扱われている。一般的なMPEG-1/2ファイルとインポート/エクスポートは可能。
Giga Pocketには、ビデオファイルそのものを編集する機能は持っていないが、「プレイリストビルダー」でイン点、アウト点を設定したインデックスファイルを作ることで、1つのビデオとして再生できる。
この他の機能として、C1で採用されている同社独自の2次元バーコード「サイバーコード」によるテープ管理がある。録画した番組をDVやVHSなどにダビングした時に、ビデオエクスプローラ上の情報に対応したサイバーコードをプリントアウトしてテープに貼り、VAIOに接続したビデオカメラにかざすことで、対応する録画内容が確認できる。本体にビデオカメラを接続しなければならないため、実用性には疑問が残るがサイバーコードの応用例としては面白い機能だ。
ビデオエクスプローラの画面。サムネールによる再生ができるので、簡単な内容確認もできる。 | サイバーコードを利用してテープ管理が行なえる。サイバーコードをかざすと自動的に録画内容がホップアップする。 |
録画モード | 転送レート | 解像度 | 1分間録画 必要容量 | 1時間録画 必要容量 |
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MPEG-2 High | 8Mbps | 720×480ドット | 約60MB | 約3.6GB |
MPEG-2 Long | 4Mbps | 480×480ドット | 約30MB | 約1.8GB |
MPEG-1 VIDEO CD | 1.41Mbps | 352×240ドット | 約11MB | 約0.66GB |
□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://vaio.sony.co.jp/Gigapocket/index.html
□インターネットTVガイドのホームページ
http://www.tvguide.or.jp/
□バイオ対応版番組表
http://210.152.244.34/tokyo/table/
('99年4月27日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]