ITT国際電電、デビット方式のPHSサービス「i-PHS」

'99年5月14日発売

価格:オープンプライス(実売15,000円前後)
連絡先:0120-74-5931



i-PHS
i-PHS端末 (JRC製AJ-15)
当初端末はこの1機種のみ。連続待ち受け500時間、重量77g。アンテナはダイバーシティタイプを採用
 アイティティ国際電電株式会社(以下ITT国際電電)は26日、デビット方式(料金前払い方式)のPHSサービス「i-PHS」を開始すると発表。5月14日からPHS端末と登録料、5,000円分の通話料金をパッケージした端末セットを関東地区で発売する。端末セットはオープンプライスだが、店頭価格は15,000円前後になる見込み。

 従来のPHSサービスと大きく異なるのは、前払いのため、子供などに持たせても使いすぎの心配がない点。また、前払いのため、端末購入時の申し込み手続きが非常に簡便化され、身分証明書や印鑑などは不要となる。端末セットにはあらかじめ5,000円の通話料金が含まれているが、以後の通話料金は全国の大手コンビニエンスストアに、端末に同梱の専用払込票(金額は5,000円と10,000円の2種)を持っていって払込票に記入された額を支払う。

 通話料金は、前払いした金額から、使用するたびに使用料が引かれる形になる。また、基本料金はないが、最低利用料金として2,000円を設定。30日間に使用した通話料金が2,000円以下の場合は2,000円が利用料となる。例えば、30日間で1,500円使用した場合は、すでに1,500円分の使用料は通話時に引かれているので、最低料金2,000円から1,500円を引いた残額、500円が追加で引き落とされることになる。
 通話料金は下表の通りで、平日昼間にPHSに1分間かけた場合で200円と、基本料金がないことを考慮に入れても高い。この点についてITT国際電電では、「一定期間以上継続して使われたユーザーには、マイレージ・プランなどを今後設定する予定」であると述べた。また、国際電話料金は安いため、日本に滞在中の海外のビジネスマンなどの利用を見込んでいるという。

 ITT国際電電はキャリアではないため、アステル東京のPHS網を利用。まずは関東地区からスタートするが、九州、北海道、大阪などでも要望が強いため、これらの地区でも早い時期にサービスを開始する予定だという。また、端末も当初ヨドバシカメラ、ビックカメラで販売するが、順次販売拠点も増やしていく予定で、コンビニエンスストアでの端末販売も検討中であるという。

  【通話料金】
 昼間夜間・休日深夜
着信先最初30秒6秒最初30秒6秒最初30秒6秒
PHS100円20円95円19円90円18円
携帯電話110円22円105円21円95円19円
一般電話75円15円70円14円65円13円
国際電話
米国の場合
100円20円95円19円90円18円
(最初30秒経過後、6秒単位課金)

□ITT国際電電のホームページ
(4月26日現在、このサービスに関する情報は掲載されていない)
http://www.ittkokusai.co.jp/

('99年4月26日)

[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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