三菱電機、パソコン生産からほぼ撤退。ノートPCも製造委託へ

Pedion
【Pedion】
'99年4月21日 発表



 三菱電機株式会社は21日、今秋にも薄型ノートパソコン「Pedion」の生産を台湾メーカーに委託し、高価格サーバーを除いて主なパソコンの自主生産から撤退する方針を明らかにした。

 Pedionは厚さ18mmと世界でもっとも薄いが、他社製品に押されて伸び悩み、'98年度は年間10万台の出荷計画に対し3万台強にとどまった。付加価値の高い製品として今後も鎌倉製作所で自社開発するが、キーボードなど一部の部品を除いて生産を外部委託し、コストダウンを図る。委託先は6月頃決めるという。

 同社は、既に英国にある子会社アプリコットで生産しているデスクトップパソコンや、低価格サーバーについて7月にもOEM調達に切り替える方針を決めている。

 三菱電機は、'82年に16bitデスクトップパソコンの生産を開始。パソコンブームもあって'97年には出荷台数のピークを迎えたが、個人向けを中心に国内外で苦戦が続き、パソコン事業全体の見直しを迫られていた。

□三菱電機のホームページ
(4月21日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.melco.co.jp/

('99年4月21日)

[Reported by taira@impress.co.jp]


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