アップル、ストリーミング機能を備えた
QuickTime 4のパブリックベータを公開

'99年4月19日 発表(現地時間)

新しいQuickTime Player
(画像提供:Apple Computer, Inc.)
 Apple Computerは、現地時間の19日、米ラスベガスで開催中のNAB99(National Association of Broadcasting、全米放送協会の展示会)で「QuickTime 4」のパブリックベータ版を公開。同時にサーバー側のソリューションとして「QuickTime Streaming Server」を公開した。

 QuickTime 4はライブおよび保存された動画・音声ファイルのストリーミング機能を備え、RTPとRTSPプロトコルを採用。パブリックベータ版はMacintosh版とWindows版が同時に公開されており、AppleのQuickTime情報ページからダウンロードできる。
 WebページからダウンロードできるインストーラーのサイズはMacintosh版が367KB、Windows版が476KB。インストーラーを起動すると、ネットワークを介してダウンロードおよびインストールが自動的に行なわれる。この時点でダウンロードするファイルのサイズはMacintosh版で2,740KB。
 QuickTime 4パブリックベータ版には、新しいQuickTime Playerのほか、QuickTime Picture Viewer、QuickTime Web Brouser Plug-inが含まれる。ただし現在公開されているのは英・独・仏・伊など欧米の9カ国の言語対応版で、2バイト文字言語には正式には対応していない。アップルコンピュータによれば、日本語版OS上で英語版QuickTimeを利用するのは、「通常ほとんど問題なく稼動すると思われるが、サポートはしていない」とのこと。利用する場合はあくまで自己責任において、という形になるのでこの点は注意が必要だ。

 QuickTime Streaming Serverは、同社のオープンソースソフトウェアのひとつとして、「Darwin Streaming Server」の名前で公開され、オープンソースプロジェクトのページからダウンロードできる(あらかじめオープンソースライセンスの登録が必要)。また、Mac OS X Serverの無償バージョンアップとしても提供される。
 Mac OS X Server上で稼動するQuickTime Streaming Serverの特徴としては、同時に1,000のオーディオとビデオのストリーミングがモデム接続の帯域幅で可能なほか、ストリーミングあたりの課金のないシンプルなライセンシングなどが挙げられるという。

□Apple Computerのホームページ(英文)
http://www.apple.com/
□QuickTime情報ページ(英文)
http://www.apple.com/quicktime/
□QuickTime 4パブリックベータのニュースリリース
http://www.apple.co.jp/news/1999/apr/20qt4beta.html
□QuickTime Streaming Serverのニュースリリース
http://www.apple.co.jp/news/1999/apr/20qtstreaming.html
□Appleのパブリックソースライセンスアップデートのニュースリリース
http://www.apple.co.jp/news/1999/apr/20opensource.html
□Appleのオープンソースプロジェクトのページ(英文)
http://www.publicsource.apple.com/
□NAB99のホームページ(英文)
http://www.nab.org/conventions/nab99/default.asp

('99年4月20日)

[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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