来日した社長兼CEO デビッド・プラット氏 |
標準価格:1,980円
FlashPoint Technologyは20日、同社のOS「Digita」を搭載したデジカメ上で画像処理が行なえるアプリケーション「Digita FX」や、画像付きの電子メールが送れる「Digita Post」に関する発表会を行なった。関連機器の展示には、「Digita」を採用しているコダック、ミノルタ、エプソンも参加し、DC260にGPSユニットを接続するデモなどが行なわれた。
会場には来日した社長兼CEO デビッド・プラット氏が出席し、「Digita」の展開について述べた。今後は、インターネットサービス事業への展開を予定しており、Digita搭載デジカメから電子メールで直接、現像サービスの注文ができる機能などの実現を目指すとした。同時に、日本市場への参入と日本企業との協力関係を強化するため、日本支店を東京に開設したことも発表した。
両ソフトとも、Digita搭載デジタルカメラ上で動作するプラグイン。ソフトを書き込んだコンパクトフラッシュをデジカメに挿入し、メニューから実行することで利用できる。現時点での対応機種は、コダックのDC220/260、ミノルタのDimage EX ZOOM 1500/WIDE 1500となっている。
「Digita FX」は、デジカメ上で水彩/モザイク/エンボス/ピクセレートといったフィルタ処理や、ブライトネス、色調、コントラストなどの調整、回転、ミラーリング、反転といった処理が行なえる。各処理のプレビューをデジカメの液晶ディスプレイ上で確認できるほか、1枚の画像に複数のフィルタ処理を行なうこともできる。
日本国内の発売は5月下旬で、価格は1,980円。8MB以上のコンパクトフラッシュ(空き容量2MB以上)が必要。
ソフトの動作速度は、起動時に3~5秒ほどの待ち時間があるものの、通常の操作はDigita OSのメニューとほぼ同等のレスポンスを実現していた。また、フィルタ処理についても、プレビュー画像は1秒ほどで表示されていた。
「Digita Post」は、デジタルカメラに直接モデムを接続して、電子メールによる画像の送受信が行なえる。現在開発中のため、発売時期や価格は未定だが、「そう遠くない時期に米国で発売する。日本国内への投入には、日本語化のほか、米国より普及が進んでいる携帯電話やISDNへの対応機能なども検討する必要があるため、若干、遅れる可能性がある」とした。
発表会では、DC260のシリアルインターフェイスにアナログモデムを接続し、実際に画像の送信を行なうデモが行なわれた。画像ファイルはMIMEによる添付ファイルで送信されるため、ほとんどの環境で利用できるとした。
Digita FXのデモ。画面上で複数のフィルタ処理と元の画像を比較できる。 | Digita Postのデモ。文字入力はソフトキーボードで行なう。 | Digita Postのアドレス帳。顔写真付きのアドレスを作成できる。 |
●DC260にGPSユニットを接続するデモ
GPSを接続したDC260。画像の左上に位置情報がスタンプされる。 |
また、ミノルタがDimage EX 1500で行なった天体撮影写真などを公開したほか、エプソンが「Digita」を搭載したカラーインクジェットプリンタ「プリントン」を展示した。
□フラッシュポイントのホームページ
http://www.flashpnt.com/jp/
□FlashPointのホームページ(英文)
http://www.flashpnt.com/
□関連記事
【'98年4月14日】FlashPoint、デジタルカメラ用OS「Digita」発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980414/flashpnt.htm
('99年4月20日)
[Reported by shiina@impress.co.jp]