松下電機産業株式会社は、DV動画キャプチャ対応のIEEE-1394ボード「IEEE1394ソリューションパッケージ」と、サーバー向けのUltra2 SCSIボード「ASB3940U2W」を発表した。どちらも'98年11月に代理店契約を締結した米Advanced System Products（AdvanSys）の製品で、主にOEM向けを中心に販売される。

●DVキャプチャソフト付属の「IEEE1394ソリューションパッケージ」

写真はどちらもβ版
ASB-30400	Super1394

　IEEE-1394ボード「ASB-30400」と、DVカメラから動画／静止画のキャプチャが行なえるソフト「Super1394」を同梱したパッケージ。サンプル出荷開始は7月で、サンプル価格は13,500円。

　LinkレイヤとPHYレイヤを1チップに統合し、低価格化を実現した。ボードはWindows 98などで採用されている標準規格 OHCI (Open Host Controller Interface)に対応し、DVカメラだけでなく、今後登場が予想されるIEEE-1394対応デジタル家電やパソコン周辺機器とも接続できる。対応転送速度は最大400Mbpsで、デイジーチェーンにより最大63台の機器を認識可能。付属ソフト「Super1394」は、DVキャプチャのほか、IEEE-1394対応機器の認識や接続状況のレポート機能を備える。

　OEM向けの販売を中心とするとして、松下で発売する製品での採用などについては明らかにされなかったが、「具体的な計画はないものの、Let's noteなどへIEEE-1394チップを搭載することも検討している」とした。

　

●Ultra2 SCSIボード「ASB3940U2W」

写真はβ版

ASB3940U2W

　サーバー／ワークステーション向けのUltra2 SCSIボード。サンプル出荷開始は8月で、サンプル価格は28,000円。転送速度は最大80MB/秒で、対応OSはWindows 3.1/95/98/NT、Mac OS 8.5、Solaris、Linuxなど。

　AdvanSysの開発した新I/O PROドライバを搭載し、従来製品に比べて処理速度が50％高速になった。I/O PROドライバは、複数の入出力処理の割り込み要求を1度に行なうことで、CPUの負荷を軽減し、処理速度の向上をはかっているという。

　ユーティリティとして、インストールやSCSI機器の管理が行なえるWindows用ソフト「SuperSCSI」と、Macintosh用ソフト「Anubis」などが付属する。

□松下電機産業のホームページ
http://www.panasonic.co.jp/panasonic-j.html
□松下電機産業 国際商事本部 新規事業推進室のホームページ
http://www.panasonic.co.jp/panasonic-j.html
□ASB-30400のニュースリリース
http://www.panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn981221-1/jn981221-1.html
□AdvanSysのホームページ（英文）
http://www.advansys.com/

('99年4月19日)

[Reported by shiina@impress.co.jp]