アイオメガ、Clik!ドライブと250MB Zipドライブの日本語版を発売

代表取締役 社長 青木 芳夫氏 '99年4月8日 発表

連絡先:アイオメガ インフォメーションセンター
     Tel.03-3432-1055

 アイオメガ株式会社は都内で発表会を行ない、名刺半分のサイズで40MBの容量をもつ「Clik!」対応製品と、容量250MBの「Zip250」対応ドライブ、Zip対応ユーティリティ「Norton Zip Rescue 日本語版」の3製品を発表した。会場には、'98年にソニーを退社し、アイオメガ株式会社の代表取締役 社長となった青木芳夫氏が出席し、今後、各メーカーとOEMを含めた協力関係強化し、日本市場でのシェア拡大を目指すと述べた。


 

●名刺半分のサイズで40MBの容量をもつ「Clik!」

ドライブ部 発売日:5月
標準価格:オープンプライス
 

 「Clik!」は、ほぼ5cm四方のサイズで容量40MBを実現した磁気メディア。米国では、'98年12月から発売されていた。今回発表されたのは、対応ドライブやPC接続キット、メディア1枚などを同梱した日本語版の「Clik!プラス パッケージ」で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後。別売のClik!メディア1枚は1,500円前後。対応OSは、Windows 95/98/NT 4.0 Workstationで、Windows CE 1.0以上にも対応する。

 ドライブはニッケル水素電池を内蔵し、単体での動作が可能。コンパクトフラッシュ、スマートメディアから直接データをコピーできるアダプタ「メモリリーダー」も同梱され、本体のみで書き込みが行なえる。PCを接続するキットは、ノートPC用のType2 PCカードのほか、デスクトップPC用のドッキングステーション(パラレル接続)が同梱される。内蔵電池の充電はドッキングステーションで行なう。

 同梱ソフトとして、デジタルカメラなどからClik!にコピーした画像を、簡単に印刷できるユーティリティ「Photo Printer」が付属する。

Clik!プラス パッケージ 富士フイルム製メディア NEC製USB対応ドライブ
Clik!プラス パッケージ 富士フイルム製メディア NEC製USB対応ドライブ

 

 同社では、「Clik!」をスマートメディアやコンパクトフラッシュと競合する製品と位置付けており、デジタルカメラでの採用など、PC以外の製品での対応を目指すという。具体的な製品については、「3ヶ月以内に、発表が行なえると思う」として、今回は具体的な対応製品の展示はなかった。しかし、AGFAがデジタルカメラを開発中であるほか、MP3プレーヤーなどに採用される予定もあるという。また、IBMのコンパクトフラッシュサイズのHDD「microdrive」については、「microdriveは基本的にはHDDであり、Clik!とは違う分野と考えている」と述べた。

 なお、会場ではNECがUSB接続のClik!対応ドライブを参考出品した。インターフェイスからの給電のみで動作する。発売時期や価格は未定。

【Clik!対応ドライブの主な仕様】
・平均シークタイム 25ミリ秒
・最大データ転送速度 1.2MB/秒
・回転数 2,941回転/分
・本体サイズ(幅×奥行き×高さ) 70×117×18mm
・重量 約170g(バッテリ装着時)

【Clik!ディスクの主な仕様】
・容量 40MB
・サイズ(幅×奥行き×高さ) 50.1×54.9×1.95mm
・重量 約10g

□Clik!のホームページ
http://www.iomega.co.jp/product/clik/index.html
□関連記事
【'98年12月18日】Iomega、Clik!を米国で発売、日本は'99年第1四半期に
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981218/iomega.htm

 


 

●250MB対応のZipドライブ「Zip250」

ドライブ 富士フイルム製メディア
ドライブ 富士フイルム製メディア
発売日:4月末
標準価格:オープンプライス

 
 「Zip250」は、容量250MBの新メディアに対応したZipドライブで、インターフェイスにより、SCSIモデル、パラレルモデルが用意される。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は3万円以下。別売の250MBメディアは2,500円前後。対応OSは、MS-DOS 6.0以上、Windows 3.1/95/98/NT 4.0、漢字Talk 7.0以上となっている。

 Zip250は、従来のZipドライブ(Zip100)に比べ、容量・アクセススピードともに2倍以上を実現した。ドライブは、従来の100MBメディアの読み書きもできる。同梱ソフトとして、PC上で音楽の録音・再生が行なえるユーティリティ「RecordIt」が付属する。また、同社では、従来製品のZip100についても、販売を継続する。

 同時に、Windowsのトラブル時にZipドライブから起動が行なえるユーティリティ「Norton Zip Rescue 日本語版」も発表した。対応OSはWindows 95/98。シマンテックと共同開発したもので、既に「Norton Utilities Version 4.0 for Windows 95/98」に含まれているが、今後、単体販売も予定しているという。

【Zip250の主な仕様】
・ディスク容量 250MB
・平均シークタイム 29ミリ秒
・最大データ転送速度 2.4MB/秒(SCSI接続時)
・回転数 2,941回転/分
・本体サイズ(幅×奥行き×高さ) 140×178×38mm
・重量 約450g

 

□250MB Zipドライブのホームページ
http://www.iomega.co.jp/product/zip250/index.html
□関連記事
【'98年11月17日】アイオメガ、従来機種と互換性のある250MB Zipドライブを発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981117/iomega.htm

□アイオメガのホームページ
http://www.iomega.co.jp/

('99年4月8日)

[Reported by shiina@impress.co.jp]


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