株式会社シネックスは、Matrox Graphicsが3月に発表した新ビデオチップ Matrox G400(以下G400)を搭載したビデオカードに関する発表会を行なった。ビデオカードの製品名は「Millennium G400」で、国内出荷は7月頃とした。
Matroxのアジアパシフィック担当セールスマネージャ John Quach氏によれば、G400の量産は5月に開始される予定で、ビデオカードの出荷開始は7月を目標としているという。価格については、「米国の店頭実売価格は、32MB版で250ドル程度」とした。製品のサポートについては、正規代理店のシネックスが行ない、ホームページ上で最新の日本語ドライバを公開する予定もあるという。
G400のスペックについては、「スピードも向上したが、他社製品との大きな違いは画質だ。すべてのレンダリングを32bitカラーで行なっており、3D利用時の画質は他社製チップより良い」とした。また、ビデオチップから2つディスプレイをコントロールできる新機能「デュアルヘッド・ディスプレイ」については、「オプションのTV出力端子からテレビへDVD-Videoを出力しつつ、ディスプレイにはデスクトップを表示するといったことが実現できる。ディスプレイ毎に解像度・リフレッシュレートを設定可能なほか、Windows 98のデュアルディスプレイで2枚のG400を併用すれば、最大4台のディスプレイまでコントロールできる」とした。
なお、従来製品「Mystique」シリーズについては、Matrox G400搭載モデルを製品化しないことも明らかにした。理由については、「MillenniumシリーズにTV出力端子などのオプションを用意する予定で、Mystiqueの存在意義が薄れるため」としている。
□シネックスのホームページ
(3月31日現在、この製品の情報は掲載されていない)
http://www.synnex.co.jp/
□Matroxのホームページ(英文)
http://www.matrox.com/
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【3月17日】Matrox、G200の3倍の性能を持つ3Dチップ「Matrox G400」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990317/matrox.htm
('99年3月31日)
[Reported by shiina@impress.co.jp]