2000年問題インフォメーションセンター
Tel.03-5354-4626
(4月12日より開設 土、日、祝日を除く)
マイクロソフト株式会社は、2000年問題に対するサポートを強化する。4月12日より専用窓口「2000年問題インフォメーションセンター」を開設するほか、2000年問題の情報を収録したリソースCDの無償配布をおこなう。また、サポート窓口についても、企業が2000年問題についてのテストを行なうとみられるゴールデンウィークと、障害が発生する可能性がある年末年始も通常通りの体制を敷く。
2000年問題インフォメーションセンターは、すでに公開されている「2000年問題Webサイト」の情報をインターネット以外の手段で提供することが主目的で、当初10名程度の体制で開始される。また、リソースCDはWebサイトの情報と修正モジュールなどをCD化したもので、こちらも4月12日より無償提供される。
この他にも、Windows 95/98/NT 4.0上で動作し、PC内のマイクロソフト製品について検索を行ない、対応状況の一覧と修正モジュールのガイドを行なう「2000年問題プロダクトアナライザー」を開発中という。
発表会場では、2000年問題対策室の久田圭彦氏らが2000年問題についての解説を行ない、「基本的に2000年問題は日付の扱いの問題であり、一部のユーザーが心配するように2000年になったからといってPCが動かなくなるというような事態はない」、「ユーザーからの質問の大半は2000年問題に対応しているかというものだが、“対応”の定義は確定していないため、日付が4桁フォーマットで格納/算出されること、正しく閏年を計算すること、特定の日付に特別な意味を持たせないことなどのテスト基準を定め、それに従って各製品の状況について詳細なデータを提供している」と述べた。
現状のテスト状況については「全製品の60%が対応、33%が小さな問題があるが対応、7%が非対応」とし、「今後の発売される製品については当然ながらすべて対応するし、修正が必要なものについては適宜Webサイトなどで提供する。少なくとも2001年1月1日までは2000年問題への支援は継続し、以後も必要な支援は行なう」と述べた。修正については使用頻度などを勘案しながら順序を決定するとしており、対応していない製品はAccess 2.0などの古い製品が主という。
なお、3月8日に公開されたWindows 98の2000年問題について述べ、「製品の主機能および安定性を損なうものではなく、ほとんどのユーザーには影響するものではなかった」とした。ただし、Eコマースで使用する情報を管理するソフト“ウォレット”の支障について「現在、日本では(ウォレットに)対応しているサイトはなく、国外でも少ないため、大きな問題にはならなかった」と述べたのは、実状はその通りではあるが、2000年問題の一つの焦点であるEコマースとクレジットカードの与信もからむ問題だけにやや軽率に感じた。
□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/0325y2k.htm
□2000年問題Webサイト
http://www.microsoft.com/japan/year2k/
□関連記事
【3月8日】マイクロソフト、日本語版Windows 98の2000年問題対策モジュール公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990308/ms.htm
('99年3月25日)
[Reported by date@impress.co.jp]