株式会社日経BPの会員制データサービス「日経マーケット・アクセス」は、大型TFT液晶パネルの世界生産台数に関する調査結果を発表した。上位3社は、1位が韓国サムスン電子(75万枚)、2位が韓国LGLCD(64万5,000枚)、3位がシャープ(63万9,000枚)となり、四半期ごとのシェアでは、韓国メーカーが1位と2位を初めて独占した。
対象は'99年第1四半期に生産された10.4インチ以上のTFT液晶パネルで、世界生産枚数は466万2,000枚。4位以降のメーカーは、ディスプレイテクノロジー、NEC、日立製作所、鳥取三洋電機、松下電器産業、アドバンスト・ディスプレイ、富士通の順となった。
「日経マーケット・アクセス」によれば、生産枚数は'98年第4四半期の467万7,000枚からほぼ横ばいで、供給不足が続いている。しかし、全メーカーともほぼフル生産状態の上、新規稼動する量産ラインの予定もないため、当面の生産能力向上は、既存ラインの増強と歩留まり向上分に止まる。また、'99年第3四半期からは台湾メーカーも生産を開始するが、不足解消には至らないと分析している。
なお、液晶ディスプレイ搭載PCは、ノートが305万7,000台、デスクトップが約90万台で、'98年第4四半期に比べ、デスクトップの比率が高くなっている。
□日経マーケット・アクセス・オンライン
http://www3.nikkeibp.co.jp/MA/
□ニュースリリース
http://www3.nikkeibp.co.jp/MA/guests/release/990319tft.htm
('99年3月19日)
[Reported by shiina@impress.co.jp]