ビル・ゲイツ氏のビデオを見ながら解説する古川享会長 |
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古川享氏と飯野賢治氏の対談も行なわれた |
発表会では、会長である古川享氏自らが登壇し、WebTV接続キットの内容を説明。「Dreamcast購入者で20万人がインターネットに接続したと発表されているが、これは単一機種では最大のインターネット利用環境だ。こういった状況を背景として、この商品が起爆剤となり、現状では7%といわれる家庭内でのインターネット普及率を押し上げたいと思う」と語った。また、昨年のMicrosoft社員総会で挨拶したビル・ゲイツ会長の言葉を借りて「(Dreamcastは)Windows CEやDirectXの可能性を広げたことで評価できる」とした。
このあと、「Dの食卓」などのゲームの制作で知られているワープの飯野賢治氏と対談を行ないWebTVに関するビジネスについてのヒントを一部明らかにした。
たとえば、HTMLをブラウズするWebTVの環境を一部メーカーに提供する事もできるのではないかといったもので、用例としてはレースゲームなどで車道にある看板を毎回違うものを表示する(車道の看板部分だけがブラウザとなっており看板部分をHTMLとして配信、表示させる)といったことが可能になるという。
このほかでは、iモードやWEBコンテンツ、WebTVなど、バラバラになったコンテンツをつなげることで新しい世界が開けるなどのアイディアも披露された(画面ではWebTV画面が表示され、Dreamcastのコントローラ部分にあるメモリの液晶画面部分にiモードのコンテンツを表示するなど)。
また、対談の最後にワープとWebTV共同で「ワープチャンネル」を配信したいとすることで締めくくった。
質疑応答ではいくつか興味深い応答があった。
--Dreamcast同梱のブラウザ「ドリームパスポート」との切り分けについては?
古川氏:ドリームパスポートはブラウザで、WebTVは基本的にはサービス。目差す方向やベクトルが違う。どちらが生き残るかではなく切磋琢磨してのばしていきたい。
--WebTVは次世代プレイステーションに対応させるのか?
古川氏:Dreamcastはモデム同梱だが、次世代プレイステーションはPCMCIAで対応するとしている。単一機種でインターネットに接続でき、誰でも楽しめると言うことが我々の目標だから、方向が違う。ゲームマシンと音楽配信のマシンと言い切っておられることだし、今は接点がない。
--DreamcastはWebTV Plusと競合し、Plusのサービスを始めづらくはならないか?
古川氏:WebTV PlusはチューナーとWevTVが合体したもので、方向性としてはDTV(デジタルテレビ)の方向を向いている。Dreamcastの方向性とは違い競合しない。ただ私が製品企画をするなら、Dreamcastのモデム部分は分離するので、ここにケーブルテレビに接続できるチューナー付きのアタッチメントをつけPlusを実現させるかもしれない。今回は詳しくは話さないが、WebTV Plusのチューナーも昨年上半期に売れたのと同じくらいの数が毎月出ている。今年のCOMDEX Spring '99では、8GBのHDDを搭載しMPEG-2で番組を録画できるものが出品され、3週間以内に出荷される予定だ。
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('99年3月18日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]