シャープ株式会社は、スマートメディアにMPEG-4形式の動画を撮影できる「インターネットビューカム」を4月27日に発売する。価格は60,000円。

　動画サイズは160×120ピクセル、320×240ピクセルの2種類から選択でき、画質によって10分から2時間17分（32MBメディア利用時）まで撮影が行なえる。MPEG-4形式の採用については「ハードウェアとしては、世界で初めて」という。少ない容量で動画撮影が行なえるため、「インターネットでの動画利用に向いており、ホームページでの動画公開やビデオメールなどに利用できる」としている。

　本体は約148gで、小型・軽量。CCDは原色フィルター採用のプログレッシブスキャンで、約35万画素となっている。レンズ部は上下に270°回転し、対面撮影も可能。デジタル4倍ズームを備えるほか、特殊撮影機能として、インターバル撮影にも対応する。1.8インチのTFT液晶ディスプレイを備え、本体で動画の一部分を切り出す「カット編集」が行なえる。また、640×480ピクセルの静止画撮影もできる。ファイル形式はDCF。

　バッテリは単3電池4本で、駆動時間は付属のアルカリ電池で約1時間、別売の外付け高容量バッテリ VR-LBL120（460g/32,000円）で約15時間となっている。

　同梱ソフトは、Windows 95/98対応の統合ソフト「ピクスラボ」で、撮影した動画・静止画の管理機能や、動画の分割編集や圧縮率を変更する機能、HTML出力機能などを備える。

　なお、MPEG-4の記録フォーマットはMicrosoftの提唱するASF（Advanced Streaming Format）に対応し、PCでの再生はMicrosoftのプレーヤー「Windows Media Player」で可能となる。ただし、現在配布されているソフトにはCodecが標準で付属しないため、Microsoftのホームページから対応モジュールをダウンロードする必要がある。シャープでは、Internet Explorer 5.0に付属するバージョンから、Codecが標準となる予定としている。

【主な仕様】
・CCD：1/4インチプログレッシブスキャン　約35万画素
・レンズ：F3.4、f=3.8（35ミリ換算 37mm）
・測光方式：TTL中央重点測光
・絞り：F=3.4/8（マニュアル切り替え式）
・シャッタースピード：
　　動画　1/15～1/4,000
　　静止画　1/4～1/4,000
・液晶ディスプレイ：1.8インチTFT（6.1万画素）
・メディア：3.3V スマートメディア（32MB対応）
・本体サイズ（幅×奥行き×高さ）：78.8×42×88mm
・重量：約148g（電池・スマートメディア装着時 約240g）
　

【撮影時間】

	16MB	32MB
160×120ピクセル
LP（28.8kbps）	約1時間8分	約2時間17分
ノーマル（64kbps）	30分	約1時間
ファイン（192kbps）	約10分	約20分
Sファイン（384kbps）	約5分	約10分
320×240ピクセル
384kbps	約5分	約10分
640×480ピクセル（静止画）
ノーマル	約288枚	約576枚
ファイン	約144枚	約288枚

　

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/990317.html
□インターネットビューカム専用ホームページ
http://inet-viewcam.sharp.co.jp/index.html

('99年3月17日)

[Reported by shiina@impress.co.jp]