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プロカメラマン山田久美夫の

フォトエキスポ'99レポート


フォトエキスポ'99日本カメラショー

会場:池袋サンシャインシティ

開催期間:3月5日〜7日

 今年も国内最大の写真関係イベントである「フォトエキスポ」が去る3月5日から7日まで、東京の池袋サンシャインシティー コンベンションセンターTOKYOで開催された。このイベントは、日本カメラショーと写真用品映像ショーの2つのイベントが合同開催されたもので、最新の写真関連機器が一堂に介する大型イベントといえる。

 今回のカメラショーは、昨年とは比べものにならないほど数多くのデジタル機器が出展され、主だったメーカーはブースの半分をデジタル機器が占めるほど力の入った展開を繰り広げていたのが印象的。もちろん、今春に登場した各社の200万画素モデルが勢揃いしており、いずれも手にとってその感触が確かめられるよう、数多くのデモ機が用意されていた。


●ニコン

 デジタルカメラ系でもっとも賑わっていたのがニコンブース。その中心は高画質モデル「COOLPIX950」だ。やはりニコンというブランドと、一眼レフユーザーでも違和感なく扱える質感が高い評価を得ていたようだ。とくに、中高年層の人が熱心に説明を聞いていたのが印象的だった。

 また、PMAでも出品された今秋発売予定のレンズ交換可能なデジタル一眼レフのモックアップも出展されており、かなりの注目を浴びていた。もちろん、スペックや価格などは一切公開されていなかったが、ニコンが自社開発による本格派デジタル一眼レフを公開したというインパクトは相当に強いようだ。


●オリンパス

 オリンパスは大口径レンズ搭載の「C-2000ZOOM」をメインとした展開。しかも、ブースでは本機について、従来のキャメディアシリーズとは一線を画す「キャメディア セレクト」という新シリーズとしてアピールしていたのが印象的。

 カウンターでの来場者の反応を見ていると、思ったよりずっとコンパクトだったという声が多かった。もっとも、向かい側がニコンブースであったため、質感や高級感の違いを指摘する声も聞かれた。


●富士フイルム

 カメラショー直前に他社に先駆けて発売された「FinePix2700」。すでに店頭に並んでいるせいか、ブースはニコンやオリンパスほど混み合っておらず、比較的容易に手にすることができた。やはり、一眼レフユーザーが多いこともあって、コンパクトな高画素モデルでも単焦点タイプである点に、物足りなさを感じているようだ。
 また、FinePix2700より一足先に発表された、防塵防滴対応の150万画素の3倍ズームモデル「BIGJOB DS-260HD」も出展されていた。


●リコー

 リコーはカメラ風スタイルの「RDC-5000」を出品。従来シリーズとデザイン傾向が異なるモデルだが、やはりこの手のコンパクトカメラ風デザインは、カメラショー来場者にはウケがいいようだ。もっとも、同社の同系列デザインの「GR-1」と並べてみると、ボディーがかなり大柄なのが目立ってしまう。


●コニカ

 コニカはPMAで発表された211万画素モデル「Q-M200」を出品。フラットで高品位なデザインや電動式レンズカバーは好評なようだったが、ボディーサイズや記録時間の遅さを指摘するユーザーも多かった。


●エプソン

 エプソンはPCカードからダイレクトにプリントできるインクジェットプリンタ「プリントン」を中心とした展開。ブースには各社の最新モデルが用意されており、メーカーを問わずに使える点を強くアピール。また、モデル撮影をし、その場でプリントンでプリントするデモも行なわれており、好評を博していた。

 また、B0判対応の巨大なインクジェットプリンター「MAXART PM-9000C」を使った、200万画素デジタルカメラからのプリントサンプルも出展されていた。


●三洋電機

 三洋電機は「DSC-X110」と「DSC-SX1Z」を中心にアピール。とくに「X110」のコンパクトさと軽快さはなかなか好評だったようだ。といっても、実際に一番賑わっていたのは、水着モデルの撮影コーナーで、撮影時間になると銀塩カメラを持った人でかなりの人だかりになっていた。


●コダック

 コダックはアマチュア向けモデルでは、とくに新製品はないが、日頃あまり目にすることのない業務用デジタル一眼レフを出展。今回は、88万円とこのクラスでは比較的手頃な150万画素一眼レフ「DSC-315」や、360万円のキヤノンEOS-1Nベースの600万画素モデル「DSC560」を実際に手に取ってみることができた。


●ミノルタ

 ミノルタは2CCD方式のレンズ交換式デジタル一眼レフ「Dimage RD-3000」と、150万画素モデル「Dimege EX」を中心とした展開。国内イベントでは事実上初登場となる「RD-3000」だが、現時点ではまだ価格や正確な発売時期は不明ということだった。とはいえ、すでに稼働モデルが出展されているほか、実写したプリントも展示されており、270万画素一眼レフらしい高画質ぶりを確認することができた。

 なお、そろそろ「Dimage EX」用の200万画素ユニットが登場してもいい頃では……と思っていたが、今回はその姿を見ることはなかった。


●京セラ

 京セラは今回、ツァイスレンズを搭載した4,000×4,000dpiの「CONTAXフィルムスキャナー」を参考出品。このモデルは35mm判とAPSフィルム兼用のもので、レンズはS-Planar T*45mmF5.0を搭載した本格派。価格、発売時期とも未定だが、来週11〜13日まで同会場で開催される「国際プロフェッショナル・フォト・フェアIPPF1999」では、スキャンデモを行なうという。他社のプロ向け機材も展示されるので注目のイベントだ。


●マミヤ

 マミヤは、メガビジョン社の600万画素デジタルバック「S3」を国内発表。このユニットは、フィリップスの35mmフィルムサイズの巨大な600万画素CCDを搭載したもの。ボディやレンズは同社の645ボディを使って撮影するシステムだ。当日は機材が不調だったようだが、来週のIPPF2日目には実写デモが見られるという。


●ハクバ

 大手写真用品メーカーであるハクバは、ENROUTE社の米国トップシェアを誇るパノラマ合成ソフト「QuickStitch360」と、パノラマ撮影用雲台などを組み合わせたパノラマ撮影用セットを参考出品。価格や発売時期は未定だが、ソフトと雲台、三脚のセットで2万円前後になるという。
 なお、国内ではソフト単体でのパッケージ販売の予定はないが、高機能で簡単にパノラマ作成(QTVRも可能)ができるソフトだけに、単品販売が望まれる。なお、英語版は同社ホームページからクレジット決済で39ドルで購入できる。


●レイノックス

 レイノックスは、「オリンパス C-900ZOOM」用のフロントコンバーターをアピール。望遠&広角2本セットで12,000円、1.8倍望遠レンズセットが5,800円、マクロ2本セットが12,000円という。


●ケンコー

 ケンコーは、ニコンCOOLPIX900/910に、汎用の37mm径アタッチメントが装着できる、アダプター変換リング(28mm→37mm)を発表。金属製のステップアップリングで1,200円と安価だ。


●ミード

 望遠鏡メーカーであるミードの輸入元であるミックインターナショナルは、天体望遠鏡にデジタルカメラを簡単に装着できる「デジタルカメラアダプター」(12,000円)を出品。このアダプターを使えば、大半のデジタルカメラでの月や惑星の撮影が容易にできるという。デジタルカメラの場合、液晶モニターを有効に使える上、レンズシャッター式なのでブレも少ないため、銀塩カメラより簡単という。取り付けは3本のネジで締め付けるタイプなので、普通の望遠鏡なら大抵装着できるという。

('98年3月8日)

[Reported by 山田久美夫]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp