初日はジョブズ氏の基調講演もあり、展示会場内はめちゃ混み。幕張メッセの展示場4～6を使用と、従来より会場が狭い上、iMacの発表以来Mac関連の話題が盛り上がっているとあって、混雑は予想されたものの、通路をまっすぐ歩くのも難しいほどだ。初日はジョブズ氏基調講演、3日目は土曜日のため、ゆったり見たいなら2日目にあたる19日午前中あたりが狙い目だろう（とはいえ、それでも空いているとは思えないが）。

●CVGS販売中止！

　ジョブズ氏の基調講演でも紹介され、副社長のフィル・シラー氏が「グランツーリスモ」の腕を披露したConnectixのPlayStationエミュレータ、「Virtual Game Station」の会場販売を予定していた株式会社企画室ゆうが販売を中止。ソニーエンタテインメントの代理人である弁護士からの、販売中止を要請するFAXに、「CVGS発売差し止めです。申し訳ございません」と手書きで書いた紙を会場内店鋪の店頭に掲示していた。

　そのFAXの要旨としては、「ソニーとしては、CVGSを業務として販売することは不法行為にあたる違法性を有するものと考えます。本件エミュレータの販売等をただちに中止されることを強く要請いたします」というもの。それには米国で同社がConnectixを提訴していることも書き添えてあった。
　ジョブズ氏も今回の基調講演でCVGSを紹介する際、「日本でも夏か、初秋ごろに発売される……といいんですが」的にやや含みを持った言い方をしていたが、ソニーのお膝元である日本国内で、正式に発売される日は来るのだろうか？

●ジョブズ氏、基調講演後の撮影をドタキャン

　プレス関係者には事前に、取材に関するお知らせが配付されていたのだが、それには「基調講演中は、フラッシュ撮影は禁止です。基調講演後、15分の撮影時間を設けます」とあった。このため基調講演後には、演壇の回りをカメラを構えたプレス関係者が二重三重に取り囲んで待機していた。しばら～く待ったあと、「ジョブズ氏のスケジュールの都合で、撮影はキャンセルさせていただきます」との係員のアナウンス。「撮影時間があるというからまだ写真を撮っていないのに」と抗議する声もあった。
　プレスとしては当然不満ではあるが、基調講演の終了時間がかなりずれたのも事実だし、「フラッシュ撮影は禁止」というのも全然守られていなかったから、どっちもどっちか。

●なぜ一平ちゃん？

　株式会社インタウェアのブースでは、アンケートに答えた方にもれなくカップラーメン「一平ちゃん」1個をプレゼント。しかしインタウェアと一平ちゃん、インタウェアとカップラーメン、アクセラレータと一平ちゃん……どう考えても関連性は見当たらない。ので、聞いてみたら「インタウェアが入っているビルが明星さんのビルで、お世話になっているので……」とのことでした。

●そのカメラ、ちゃんと戻ってきます？

　ソニーは昨年のMACWORLD、Windows World Expoに続いて、今回のMACWORLDでもデジタルカメラの無料貸し出しを実施。デジタルマビカ68台を用意し、10:30、13:00、15:30の1日3回、2時間の貸し出しをしている。ちなみに借りるためには、顔写真入りの身分証明書が必要だ。
　しかし、貸し出したカメラ、ちゃんと戻ってきます？　「今日は午前中に貸し出した1台がまだ戻ってないんですけど」、う～んやっぱりそういうことがあるんですね。「でもこれまで2つのイベントで実施しましたが、返ってこなかったのは合わせても1台くらいです」。なるほど、わりとちゃんと返ってくるんですね、とちょっと安心。人気の企画だけに、今後なくなってしまっては残念だ。というわけで、午前中の1台、もし返してない人がいたら、ちゃんと返すように。

●入場券の役目も果たすSwatch

　事前登録のページで予約を受け付けていたSwatch。スケルトンでなかなかカッコいいのだ。文字盤の隅に小さなチップが装着されており、これに固有のID番号が入っている。写真でSwatchの向こう側に見える青い機器から弱い電磁波が出ており、このSwatchをつけた人の入場が自動的にチェックされる仕組みだという。5,800円とただの紙製入場券2,000円よりはちょっと値が張るが、自動入場チェックのため、行列とは関係なくさっさと入場できる。もちろん時計としても使えるし、ちょっとした記念にもなる。残念ながら今回は事前販売のみだが、次回も企画されるようなら、行列しないで入場したい人におススメだ。

('99年2月18日)

[Reported by hiroe@impress.co.jp]