Intel、国内半導体メーカーにも資金提供を打診


 米Intelが東芝、日本電気(NEC)、三菱電機の国内半導体メーカー各社に対し、次世代DRAMの増産に向けた設備投資に対する資金提供を申し入れていることが二日に明らかになった。

 資金提供の形態は、転換社債の引き受けや融資などとみられる。東芝は「投資計画を詰めており、受け入れるかどうか検討中」としている。しかし、業界には「経営に口を出されても困るし、銀行から低利の融資も受けられる」と消極的な見方もある。

 Intelはパソコンの高速化を進めるために、Direct RDRAMの普及を進めている。しかし、日本メーカーはDRAM中心の半導体事業の不振で経営に大きな痛手を受けたこともあり、新規投資に慎重。このままだとメモリー供給が不足する恐れが出てきたことからIntelが資金提供を申し入れた。同社はすでに半導体メーカーの米Micron Technologyに5億ドル、韓国のSamsung電子に1億ドルの提供を決めている。

□Intelのホームページ(英文)
(2月2日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.intel.com/
□関連記事
【1月22日】Intel、Direct RDRAM供給に関してSamsung電子に出資
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【'98年10月16日】Intel、Micronに5億ドルを出資。Direct RDRAMの開発を援助
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981016/micron.htm
【鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」】“Direct RDRAM(Rambus DRAM)”
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980610/key33.htm#Direct_RDRAM

('99年2月2日)

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