アドビ、将来展望を発表 PDFの普及を推進

ジェシー・ヤング代表取締役社長
ジェシー・ヤング
代表取締役社長
'99年2月1日 発表

標準価格:未定

モリサワ書体についての連絡先:
株式会社モリサワ大阪本社 フォント流通課
Tel.06-6647-2253

 アドビシステムズ株式会社は、今後の将来展望を発表。方向性として、基盤になっている商業印刷ビジネスの拡大と促進に加え、企業内での新たな需要拡大とPDFの普及の推進、コンシューマ市場で認知度を向上させるなどの方向性を明らかにした。

 同社のジェシー・ヤング代表取締役社長は、'99年の目標としては未発表の開発コードネーム「K2」を含むページレイアウトソフトの印刷市場への普及と、“アクロバット エブリウェア”としてPDFの普及を推進するほか、SVGの業界標準化推進などを挙げた。また、'99年は販売網を強化するほか、インターネットを利用してカスタマーサービスを充実させるとしている。

 また同社では、1月4日の米Adobe Systemsによる米GoLive買収を受け、日本でのGoLive製品販売元ソフトウェア・トゥーから業務を移管すると発表した。GoLiveの製品は従来Macintosh版のみだったが、今後については詳細は未定としながらもWindows版も出す予定とした。

 同時に、株式会社モリサワと共同開発したMacintosh用NewCIDフォントとWindows 95/98用ViewFontを発表した。発売時期はNewCIDフォントは'99年夏、ViewFontが'99年春としているが、両製品の価格については未定という。
 NewCIDフォントは、CID-Keyedフォントフォーマットを使用した新仕様フォント。従来あった制限を緩和し、次期Adobe AcrobatのPDFファイルにフォントが埋め込めるほか、IllustratorやPhotoshopなどでアウトライン抽出が可能となる。また、従来のOCFフォントとの共存も可能となった。ViewFontは、Windows 95/98に対応したPSプリンタに搭載されたモリサワ書体指定用スクリーンフォント。なおViewFontは、MicrosoftとAdobeのPostScriptドライバに対応する。

□アドビシステムズのホームページ
http://www.adobe.co.jp/
□米Adobe Systemsのホームページ
http://www.adobe.com/
□モリサワのホームページ
http://www.morisawa.co.jp/
□ニュースリリース
GoLive買収を受け、ソフトウェアトゥーから業務移管
http://www.adobe.co.jp/whatsnew/pressrelease/9902/01GoLive.html
モリサワNewCIDフォント&ViewFont
http://www.adobe.co.jp/whatsnew/pressrelease/9902/01CID.html

('99年2月1日)

[Reported by taira@impress.co.jp]


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