野村総合研究所（NRI）は、'98年の全世界のPCの出荷台数の速報値と、'99年の見通しを発表した。

　それによれば'98年の出荷台数は9,180万台で、対前年比9.5％の伸びとなった。'99年の出荷台数予測は1億600万台、対前年比15.4％の伸びとしている。機種別ではデスクトップPCが9.2％の伸びにとどまったのに対し、ノートPCが10.6％、ハンドヘルドPCが11.4％と二桁の伸びを確保した。
　市場全体の伸びが一桁にとどまったのは'91年以来7年ぶりとしており、PC市場の伸び悩みが表われている。'98年後半には回復が見られたものの、'99年もPC市場が爆発的に拡大する要因はなく、安定成長期に入ったと考えるべきだとしている。

　なお、レポートの詳細については自社のPC関連市場動向セミナにて公開される。

	'97実績	'98実績	'99予測	'98年対前年比	'99年対前年比
デスクトップ	68.8	75.2	86.1	9.2%	14.5%
ノート	13.9	15.4	18.1	10.6%	18.2%
ハンドヘルド	1.2	1.3	1.8	11.4%	33.6%
総計	83.9	91.8	106	9.5%	15.4%

※台数は百万台単位
■出所:野村総合研究所 情報・通信コンサルティング部

□NRIのホームページ
http://www.nri.co.jp/index-j.html
□ニュースリリース
http://www.nri.co.jp/nri/news/990113.html
□PC関連市場動向セミナのページ
http://www.nri.co.jp/seminar/PC98Sem.htm

('99年1月13日)

[Reported by date@impress.co.jp]