ビジネス分野へも進出

SGI、Windows NTプラットフォームのワークステーション

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左がSilicon Graphics 320
右がSilicon Graphics 540
'99年2月より順次発売

標準価格:Silicon Graphics 320  682,000円~
     Silicon Graphics 540 1,203,000円~

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 日本シリコングラフィックス株式会社(SGI)は、Pentium II/Pentium II Xeonを搭載し、OSにWindows NT 4.0を採用したグラフィックワークステーション「Silicon Graphics 320/540」を発表した。価格はSilicon Graphics 320が682,000円~(2月発売)、540が1,203,000円~(4月発売)。

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和泉法夫代表取締役社長
 発表会場で和泉法夫代表取締役社長は、同社のビジネスモデルを世界に先駆けて変更し、今後はグラフィックなどのテクニカル分野に加え、データベースなどのビジネス分野へ進出することを明らかにした。同氏は何度も「デルやコンパックと同じ」と強調し、両社と競合する構えを見せた。
 また、映画「ジュラシックパーク」や「タイタニック」を例としてハリウッドマシンとしてのSGIの実績を語り、「COMPAQやDECがタイタニックを沈めたなどと言っているが、映画のCGのほとんどはSGIで制作されており、彼らはちょっと映画で使用されるとすぐそれを強調する」などと会場の笑いを誘った。
 なお、会場にはインテル株式会社の西岡郁夫会長やマイクロソフト株式会社の阿多親一常務も出席し、西岡氏は「SGIがインテルを採用したことで、残るはサンマイクロシステムズのみとなった」と語った。

中央に見えるクーラーの下がチップセット。上部に6スロットに搭載された独自形状のDIMMが見える
 Silicon Graphics 320/540は、インテルと共同開発したチップセット「SGI Cobalt」を搭載したIVC(Integrated Visual Computing)アーキテクチャを採用する。これにより、メモリアクセスはAGP 2xモードの約6倍の3.2GB/秒、I/Oは32bit PCIの約12倍の1.6GB/秒の転送速度を実現したとしている。チップセットにはビデオチップが統合され、ビデオ用メモリもメインメモリから確保する。

 CPUは320にはPentium II 350/400/450MHz、540にはPentium II Xeon 450MHzが用意され、320は最大2基、540は最大4基まで搭載可能。メモリは独自形状の100MHz ECC SDRAMを採用し、6スロット×2バンク用意される。インターフェイスは、64bit PCIバス×2スロット(320)または6スロット(540)、32bit PCIバス×1(320のみ)、シリアル、パラレル、USB×2、IEEE-1394×2、アナログビデオ入出力(コンポジット、S端子)、10/100Mbps対応LANインターフェイスをマザーボード上に搭載する。

【本体前面】
【本体背面】

 なお、同社では「MIPSを搭載した従来モデルも併売し、Windows NTを搭載した新モデルと2本立てで行くが、売り上げは、新モデルと従来モデルの比率が年内に8:2となり、来年にはほとんどがNTへ移行するだろう」としている。

□日本シリコングラフィックス株式会社のホームページ
http://www.sgi.co.jp/
□製品情報
http://www.sgi.co.jp/visual/
□ニュースリリース
http://www.sgi.co.jp/Headlines/1999/Jan/visual.html

('99年1月12日)

[Reported by taira@impress.co.jp]


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