米Microsoftは、Windows 98に2000年問題が存在することを認め、対策モジュールを公開する。リリースによれば、2000年問題による障害は小規模なもので、データの消失やPC本体へのダメージはないとしている。
具体的には、日付が変わる時刻にパソコンを起動すると時刻表示が不正確になる問題をはじめ、Date/Timeアプレット、Java VM、ネットワーク、Microsoft Foundation Class Library(MFC)、XCOPYなどで発生する問題11項目が挙げられている。
Microsoftでは、アップデートモジュールをWebで公開するほか、モジュールを入れたCD-ROMを無償配布するとしている。
本誌の取材に対してマイクロソフト株式会社では、日本語版Windows 98についても同様の問題があり、対策モジュールをWeb上では'99年1月下旬ごろに公開する予定としている。また、CD-ROMによる配布も検討されている。
なお、英語版Windows 98用の対策モジュールを日本語Windows 98に当てると正常に動作しなくなるため、絶対に当ててはならない。
今回公開された問題点はリリースを読む限り小規模なものといえるが、すでに2000年問題が広く認知されていた時期にリリースされたWindows 98にも2000年問題が存在したということの意味は大きい。これをきっかけにパソコンにおいても2000年問題への関心が高まると思われる。
□Microsoftのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/1998/Dec98/2YKPR.htm
□Microsoftの2000年問題ページ(英文)
http://www.microsoft.com/year2000/
□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/1208w98.htm
('98年12月8日)
[Reported by date@impress.co.jp]